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せかいが とても あつくなってるんだ

「じつはね……」

かみさまは、ちょっと

はずかしそうに いいました。


「さいきん、せかいが

どんどん あつくなってきてるんだ。」


「えっ?」

サルが くびをかしげます。


「なつだからじゃなくて?」


「ううん、ちがうんだよ。

それは なつだから あついんじゃなくて、


ずーっと まえと くらべて、

ちきゅうぜんたいが すこしずつ

あつくなってるんだ。」


「それって、なにが こまるの?」

フクロウが まじめなかおで ききました。


「こおりが とけて うみに ながれたり、

あめが ふりすぎたり、


たべものを つくる たんぼやはたけが かわいたり……

どうぶつたちの すみかが へっていったり……」


かみさまの こえは、

だんだん しずかに なっていきます。


「このままだと、こどもたちが およげなくなったり、

おいしいくだものが たべられなくなったり……


それにね、ぼくの たいせつな もりの なかまも、

すめなくなってしまうんだ。」


かみさまの そらをみる まなざしは、

ちょっと さびしそうです。


しばらく しずかに していた カエルが、

ぽつりと いいました。


「でも……ぼくらに、

なにが できるのかな……?」


かみさまは、にっこりと ほほえみました。


「それをね、いま このほんを よんでる

キミにも かんがえてほしいんだ。


クルマがたくさんはしると けむりがふえるよね。

エアコンをつかいすぎたり、

いらないのに つけっぱなしの でんきがあるかも。


ちょっと きをつけるだけで、

ちきゅうは すこし すずしく なるかもしれない。


どうしたら ちきゅうが

よろこぶと おもうかな?

キミの アイデアを きかせてね。」


そういって、かみさまは

あおいそらを ゆびさしました。

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