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第十一話「メンチ喝」

「1」


 ーー「独霊商店街」ーー


 この商店街は唯一死者が集う商店街であるため、商店街には数多くの幽霊達が集まってくる。そんな友紀達もこの商店街に訪れてこの商店街に売られてる絶品のメンチカツを購入しにきた。

「……」

「ん?どうした。みんな?」

 正夢は平然としたまま、メンチカツを人数分を購入する。

 そんなツッコミ担当である高井昭子が先生に申し開きする。

「……北山先生たしかに奢りだとついてきたんですけと!なんでよりによってここなんですか!?」

 その迫る昭子に友紀達もうなずく。

「えー?だってここの売られてる商店街は隠れた絶品グルメがあふれてるからな」

「先生、の間違いじゃなくて」

 友紀のツッコミに一同うなずく。

「ま、いいじゃねーかよ?なんならついてこなくてもいいだぞ?その空き腹をしてる高井もな」

 昭子は思わず赤面してしまったので大人しく渋々従った。

 彼女の家は借金を抱えるほどの財政は火の車であったため、もっとも生活全般貧しい暮らしを余儀なくされている。

 そして正夢は人数分を購入した後、皆に配っていく。そしてその絶品メンチカツを堪能するとき友紀がとある怪異談を思いついたのでその場で披露することになった。


「2」


 ーー「とある商店街」ーー


 俺の名は麺地勝。ようはメンチカツである。

 あらゆるモノをメンチを切ることができる。

 と、そこにチャラチャラしたヤンキーチャラ男が俺に対してメンチを切る。

 奴から激しいメンチビームを放つが俺の敵じゃない。

 なぜなら俺のメンチはガドリングレーザーである。

 その圧倒的なメンチレーザーにたじろぐチャラ男。

 そこで俺は「喝!!!!」と叫んでチャラ男はそのまま存在ごと消失した。

 そこでやりきった俺はメンチカツを購入して食べた。


 ーー「とある中華街」ーー


 俺は麺地勝。また会ったな。

 今度は中華街にやってきた。

 そこに丁度グラサンかけてる獅子舞やっていた青年がメンチを切られる。

 ふむ。なかなかやるようだが俺の敵ではない。

 さらに俺がメンチを切ると相手は虎のような猛獣だしたが、俺の飼ってるモノは違うぜ。

 なぜなら龍だからな。その圧倒的なチカラより、その青年はたじろぐ。俺はそこですかさず「喝!!!!」と叫ぶとその青年の身体は一気に燃え上がり焼失した。

 ひと仕事終えた俺はそこで売られている焼売を買って食べた。


 ーー「とあるゲームアーケード街」ーー


 ここではゲーム好きなオタク達が集っている。

 丁度、彼女も会ったのもここである。

 そして運命の相手が現れた。

 一目惚れだった。

 あんなメンチを切られたのは初めてだった。

 だから激しいメンチ切り合いに俺は彼女に告白した。

「俺と付き合ってください」

「はい♡」と彼女は言うが生者の彼女はお呼びではない。その背後にいる彼女がそうだから。


 そして俺は背後にいた彼女と付き合って数年後、とあるこのゲームアーケード街でメンチを当たり構わず女性がいると噂が立っていた。


「3」


 怪異談を披露した後、私はこの後用事があるのでこの商店街に居残る。

 そう、先生の奢りはついでである。

 私は指定の場所に向かった。


 ーー「????」ーー


 そこにぽつんと佇む幼い少女。

 彼女は死ぬ間際に思念として地縛霊として残った。

 しばらくしてからだんだんと強くなっていく。

 このままでいけば悪霊となって生者に害をもたらすことになる。

「あなた」

 そっとさまよう幽霊少女に声をかけた友紀。

 友紀は少女の思いを応えるために話をかけてみた。

 しかし、それがきっかけで彼女が新たな怪異談に導かれることにまだ友紀は知らないのだから。


 メンチ喝! 完

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