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第155話




「それにしても早かったですね。

ついこの間、ここに来たと思ってましたが、もう一か月近くの時が流れたとは…」


朝食の時、サンドラさんがそんなことを話した。




「本当にそうですね。

ここでの生活はとても楽しかったです。

毎日、シャキアに異界の話をしてもらい、シャキアとも仲良く出来て…

シャキア…本当にどうもありがとう。」


「いえ、こちらこそ…」


確かに、シャルアさんとの距離は、ここへ来てからずいぶんと近くなったような気がする。

やっぱり、『血』がそうさせるのかな?

私達は、本来双子なんだから…




「シャキア様はとても頑張られましたね。

目方も落ちましたし、ダンスもたいそううまくなられました。」


「あ、ありがとうございます。」


「シャキア様!何度も申しましたよね。

私に敬語を使ってはなりません。

あなたは王女なのですから。」


「は、はい。すみません。」


「また……」


「え?あ、はは…はは。」


苦笑いをする私を見て、シャルアさんも笑ってた。




こんな穏やかな日も、もうすぐ終わるんだな…

結婚が決まれば忙しくなるだろうし、私がヴァリアンに行ったら、シャルアさんと会えることもうんと少なくなるだろう…




(寂しいな……)



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