第4章 おデート 作戦
朝 起き抜けに サイ隊長が一言
「なぁハイツ?チューくらいしただろな?」
チュー!
ハイツが 真っ赤になる
そんな 不道徳ですよ!
したことないんかい?
おでこになら……
「ふーん?どんなもん?」
サイが ハイツを探る
「ただ チュッて」
あの?隊長?
ポーリポリ
サイが 頭をかいている
「まさか?隊長?キスまだですか?」
「るっさい!マセガキ」
まだだったようである
ハイツが 頭を抱える
いっつも隊長と副隊長 漫才してるから
とっくかと……思った
しかしサイは ウブだった
ハイツ ここは勝ったと 満足する
お互い アホである
「隊長!スノードロップつんできますよ!」
テアは スノードロップが 好きなのだ
「ね……」
少し励ましながらガッツポーズ
馬鹿である
少年よ何を考える?
サイが 涙ぐんだ
頼めるか?
毎日 ビシバシやられて さー
泣くんである
「はい!」
ハイツ ここで敬礼
「よっしゃ行ってこい」
ワシッ
ハイツの頭を混ぜ込んで サイも敬礼!
お互い 意地がある
勝負なのだった
「ミーソノ!行こう」
ピョコ
ハイツが 顔を覗かせる
「はぁい……」
ミソノが 髪をツインテールに して おリボンまで結んでいた
「シャリーがね!」
そう シャリーの 力作 必殺ミソノちゃん
シャリーが ちょいちょいと 手を振った
「夜までにはかえるのよー」
「もっと早めに帰るわよ!シャリーったら!」
「えへへ……ちゅー」
エンドが 唇を 突き出す
「もう……!」
ミソノが 真っ赤だ
ハイツは 愛おしそうに眺めていたが ミソノの 背をエスコート
「ガッツ!」
シャリーの ポーズに ピースで答えた
2人は 隊服の 上にオーバーを 着ていたが寒い
ハイツが ミソノの 肩に 自分の オーバーを かけた
「プシュ…」
ハイツ クシャミをする
馬鹿ね……
ミソノが ハイツに オーバーを かけ返した
「そこ!見せつけない!朝練つきあわすわよ!」
テアに こん……こん……と 杖で はたかれる
「はい……」
ふたりはテテッと 駆け出した
「全くもう!今の若いもんは!」
テア……オヤジである
シャリーが テアの 肩を抱く
「副隊長……」
テアが わかってくれるの?シャリーだけね……と 項垂れた
そして 恐怖の 朝練が 始まる
一同そろってオートマタ 2回倒す
そして 体幹トレーニング
オマケに腹筋
そしてそして 宿舎周り20周
さすがスパルタのテア
いや?
ムカついているだけか?
やけであった
ハイツは 東の 丘をめがけると ミソノの 手をとった
ちゅ……
ミソノが そっと頬に キス……
ハイツが ポッと赤くなる
「えへ!」
ミソノさん にっこり
「嬉しいんだもん!」
かっ……かわいい!
ハイツ ドッキドキである
ね……キス……していい?
ミソノの手を握った
「え……?」
ミソノが 頬を染める
これは反則だ
花火大会の キスポーズは?
ハイツが そっと キスを……なんと唇に した
勝ったァ!
何にである
ハイツと ミソノは お互い真っ赤で 丘についた
そして綺麗な スノードロップを そっとつむ
「隊長がね副隊長に あげたいって!」
「ふふ……」
ミソノが 髪のリボンを くれた
「これでしばってあげて」
そっと……手が触れ
また 真っ赤
ハイツが ありがとう……と 受け取った
ふたりは 空を 見上げて
ひばりがいると はしゃいだ
なんだか泣けるくらい平和である
ゾクッ……
ハイツの 背を何かが駆けた
まさか?
ミソノと ハイツが 振り返ると クゥが居た
「よっ!お兄さん達」
そして バサッと ハーピーを 呼んだ
いけない!
ミソノを……
ハイツが ミソノを 庇い込む
「ハイツ」
ミソノ!走れ!誰か呼んできてくれ!
ハイツが ミソノの 背を押す
「はい!」
ミソノが 駆け出した
「えーっ逃がさないよー」
追おうとしたハーピーに 剣をみまうハイツ
しかし左に 花束を 抱えたまま
「ムカつくんだよねー片手間じゃ勝てないよー」
ハイツが ドリアードを呼ぶ
そして フローズンを 放った
ドリアードは ハーピーの 羽を 根でぬい止める
「クゥくん……守りたいものはある?」
「ないねぇ……」
どっ!
背後から 狼に 倒されたハイツの手から スノードロップが 落ちた
そしてスノードロップは無惨に 踏みにじられる
「馬鹿だろー!」
そこを サイクロンが 叩いた
サイである
「君が クゥ?」
「はーい」
サイの 後ろには ミソノが いた
「精鋭隊の隊長さんでしょ?」
クゥは 仰々しいまでに 最敬礼を する
今日は ご挨拶!
ヒョイ クゥが ハーピーに捕まるとハーピーは 飛び去った
「ハイツ!」
ミソノが 駆け寄る
背に 狼の 爪痕と 牙の跡がある
ミソノとウンディーネが 癒しを かけた
「隊長……すみません……スノードロップ!」
サイが 踏みにじられた 花束を 抱く
「いいんだハイツ!」
そっと涙を拭った
そして立ち上がる
「あのチビ!喧嘩を 売ったこと後悔させてやる」
サイの 肩が震えていた
怒りか 涙かそれはわからない しかしサイは 決然として ハイツを 背負う
医務室へいこう!
ミソノの肩を抱く
「ミソノも 疲れたろ?」
「でも……」
いいから
3人は 学校へと 坂を 下る
そして サイは怒りに燃えるのであった