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第11話 雨宿り

私がスーパーから出ると雨が降っている。

来るときは降っていなかったので、傘は持っていない。

仕方なしに、出入口のところで私はしばらく雨宿りをする。

道路の方をぼんやり眺めていると、傘を持って来ている人もいて、バチバチと大きな音を立てている。

見上げれば、薄暗い雲が空を覆っている。

私は「いつやむのだろう」と思う。

もしこのままやまなかったら、濡れて帰るしかない。

しかししばらくして、雨は小降りになる。空も明るくなってくる。

私はここしかないと思い、思い切って道路に出る。

ビシャビシャと音を立てながら、帰途に着く。

帰る途中、虹が出る。

水溜まりにそれが反射し、キラキラと輝く。

まだ午前11時53分なのだ。

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