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第13話 夢

私は空飛ぶ夢を見る。

起きてみると、なぜ飛んでいることに疑問を持たなかったのか不思議に思う。

もし夢判断とかの専門家だったら、何かしらわかるのかもしれない。しかし私はしがない会社員なのだ。そんな変な夢のことなどさっぱりわからない。

私は朝食を食べながら、その夢について考える。夢の世界の理屈は一体どういうものだろうか。

一ついえるとすれば、現実の感覚とは絶えず、調整されているということだ。私たちはいつも思い出している。

一方で、夢の中では、現実を忘れている。

つまり、現実とは教育によって作られているといってもいい。

食べ終わったころ、そんなふうに考えて、私は怖くなる。

しかし、現実は生き生きしていて、要するに強い印象を持っている。

現実をわからなくなったら、私は病人になってしまうだろう。

「夢の国」は実際には絶えず現実なのだ。

と、私はふと気づく。今日は土曜日で、仕事はない日なのではないか、つまり私はまだ寝ているのではないか。

それで私は食器も洗わずにベッドに入り直す。

ついこの間見た夢の続きが気になるからだ。

ただ、それが見られるかはわからない。

夢の上映スタッフは気まぐれなのだから。


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