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第12話 救世主 ★0.4

彼の指は長く繊細な動きで私を翻弄した。


「アッ…

はぁぁ…!

ファ…ルーク…さ…まぁ…!

イッ…ちゃう…!!!」


私はファルーク様の胸元の襟を掴んで激しく身体を震わせた。


「愛しいセフィラ…

もうしばらくそのとろけた瞳のまま私の腕の中に…」


ファルーク様は優しく私を抱きしめた。

その後、部屋のベッドに連れて行ってもらい、私は泥のように眠った。

シャリフ様とファルーク様に散々弄ばれた身体は疲れ切っていたのだ。


♦︎♦︎♦︎


目を覚ますと、朝日が既にのぼり、柔らかく外の庭を照らしていた。


「おはようございます。

セフィラ様。」


侍女が挨拶して、レモン水をグラスに注いだ。


「ありがとう。」


私は寝汗をかいていて、そのレモン水を飲み干すと、水のシャワーを浴びた。


薄紅色のドレスに着替えた私の元に、ファルーク様とシャリフ様がそろってやってきた。


「朝食を食べたら、スラム区に行こうか。

昨日手配しておいた魔法タンクが来ているはずだ。」


「コーラ、という飲み物を出したんですってねぇ。」


ファルーク様とシャリフ様がおっしゃる。


私は朝食の蜂蜜バターのパンを食べて、馬車に乗りスラム区に向かった。


スラム区の中央に魔法タンクがどしりと設置され、スラムの人々は何事か?と周りに集まっている。


「あのタンクには、1トンの水が入る。

そんなに出せるものなのか?」


「分かりません。

でも、やってみます。」


ファルーク様にそう答えて、魔法タンクに手を当てた。


「スキル『液体』!

コーラよ、いでよ!!!」


私はシュワシュワしたコーラをイメージしてタンクの中を満たした。

あと、1割…!

もう、満タンに…!


そうして、魔法タンクはコーラで満たされた。


蛇口からスラムの人々のコップにコーラを注ぐ。


「シュワシュワだー!」


子供たちは大喜び。


そうして、スラム区のコーラはリザテーラで評判になり、貴族区や豪商区からも飲みにやってきた。

スラム区は少しだけ、復興しようとしていた…


「でかした!

この度の手柄は全てそなたのものだ!!!

コーラで乾杯といくか!」


そして、第4王子までが集まって乾杯した。


「美味しいわぁ、このコーラっていうやつ。」


カリーム様が言う。


「ふふふ。

レモンを入れて、レモンコーラにしても美味しいですよ?」


私は言った。


「なんだ、それを早く言わぬか!

早速スラム区の、いや、コーラ区のメニューに付け加えよう!」


ファルーク様がコーラを飲みながら上機嫌に言う。


「やはり、あなたはこの国の救世主だったのですね。」


シャリフ様が言う。


「ファルーク兄上もシャリフ兄上も、セフィラにメロメロすぎるだろ…

全く2人して…」


ザイード様が言う。


そんな昼間のコーラ会だった。





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