彼の指は長く繊細な動きで私を翻弄した。
「アッ…
はぁぁ…!
ファ…ルーク…さ…まぁ…!
イッ…ちゃう…!!!」
私はファルーク様の胸元の襟を掴んで激しく身体を震わせた。
「愛しいセフィラ…
もうしばらくそのとろけた瞳のまま私の腕の中に…」
ファルーク様は優しく私を抱きしめた。
その後、部屋のベッドに連れて行ってもらい、私は泥のように眠った。
シャリフ様とファルーク様に散々弄ばれた身体は疲れ切っていたのだ。
♦︎♦︎♦︎
目を覚ますと、朝日が既にのぼり、柔らかく外の庭を照らしていた。
「おはようございます。
セフィラ様。」
侍女が挨拶して、レモン水をグラスに注いだ。
「ありがとう。」
私は寝汗をかいていて、そのレモン水を飲み干すと、水のシャワーを浴びた。
薄紅色のドレスに着替えた私の元に、ファルーク様とシャリフ様がそろってやってきた。
「朝食を食べたら、スラム区に行こうか。
昨日手配しておいた魔法タンクが来ているはずだ。」
「コーラ、という飲み物を出したんですってねぇ。」
ファルーク様とシャリフ様がおっしゃる。
私は朝食の蜂蜜バターのパンを食べて、馬車に乗りスラム区に向かった。
スラム区の中央に魔法タンクがどしりと設置され、スラムの人々は何事か?と周りに集まっている。
「あのタンクには、1トンの水が入る。
そんなに出せるものなのか?」
「分かりません。
でも、やってみます。」
ファルーク様にそう答えて、魔法タンクに手を当てた。
「スキル『液体』!
コーラよ、いでよ!!!」
私はシュワシュワしたコーラをイメージしてタンクの中を満たした。
あと、1割…!
もう、満タンに…!
そうして、魔法タンクはコーラで満たされた。
蛇口からスラムの人々のコップにコーラを注ぐ。
「シュワシュワだー!」
子供たちは大喜び。
そうして、スラム区のコーラはリザテーラで評判になり、貴族区や豪商区からも飲みにやってきた。
スラム区は少しだけ、復興しようとしていた…
「でかした!
この度の手柄は全てそなたのものだ!!!
コーラで乾杯といくか!」
そして、第4王子までが集まって乾杯した。
「美味しいわぁ、このコーラっていうやつ。」
カリーム様が言う。
「ふふふ。
レモンを入れて、レモンコーラにしても美味しいですよ?」
私は言った。
「なんだ、それを早く言わぬか!
早速スラム区の、いや、コーラ区のメニューに付け加えよう!」
ファルーク様がコーラを飲みながら上機嫌に言う。
「やはり、あなたはこの国の救世主だったのですね。」
シャリフ様が言う。
「ファルーク兄上もシャリフ兄上も、セフィラにメロメロすぎるだろ…
全く2人して…」
ザイード様が言う。
そんな昼間のコーラ会だった。