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第14話 レストラン

気がつくと、自室のベッドの上で毒もすっかり抜けていた。

だいぶ眠ってしまっていたらしい。


サンドワームのコーラ煮!?

どうなったの!?


すると、ファルーク様が入ってきた。


「セフィラ、熱で倒れたとか?

大丈夫か?」


そう言うことになっているのか…


「え、えぇ、大したことはありません。

大丈夫です。」


私は話を合わせた。


「そなたが作ったサンドワームのコーラ煮な。

カリームから分けてもらった。

非常に美味かったぞ。」


「あ、あぁ、カリーム様が…?

ありがとうございます。」


「スラム区にレストランを作り、サンドワームのコーラ煮とレモンコーラ、それから普通のコーラを販売しようと思うんだが…」


「それはいい考えでございますね!」


「そうか!

では、早速手配する!

ところで、他にメニューはないだろうか?」


「ふふふ。

もう一つ思い当たる物がございますわ。」


「なんだ!?」


「コーラパンですわ。」


「コーラ…パン…?

まさか…」


「えぇ、パン生地にコーラを混ぜて発酵させて、焼くのです。

ほのかな甘さがとっても美味しいと思いますわ。」


「ふむ。

では、私はレストランの手配をするから、コーラパンを完成させておいてくれるか?」


「もちろん、お安いご用です。」


そして、ファルーク様は部屋を後にした。


私はシャワーを浴びて、今度は用心深く周りを確認しながら、城のキッチンに向かった。


「えーと、パン生地は…」


そして、手際よくコーラパンを作っていく。


そこに、第3王子ザイード様がやってきた。

身構える私。


「なんだ?

別に取って食おうとは思っていない。

暇だから見にきただけだ。」


ザイード様はそう言ってキッチンの椅子に腰掛けた。


「ザイード様にもお仕事があるのでは…?」


「そりゃあ、あるさ。

俺たち5人の王子はそれぞれ役割があるのさ。」


「待ってください…

今5人とおっしゃいましたか…?」


「あぁ?

ファルーク兄上、シャリフ兄上、俺、カリーム、そして、アキレスだろ?」


「アキレス様…

初めて聞きました…」


「あぁ、アイツは少し変わっているからな…

滅多に上には上がってこねぇしな。」


「上…?」


「あぁ、アキレスは自分を研究者と名乗っている。

地下に閉じこもり、不気味な研究をするのが奴の嗜好なんだよ。」


不気味な研究…?

よく分からないけど、第5王子までいるのね…


「そうなのですか…

あっ、パンが焼き上がりましたわ!」


「ほー?」


「一緒に食べませんか?」


「お招きに預かろうか。」


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