コーラパンはとても美味しかった。
そうして、コーラパンもコーラレストランのメニューに加わり、私の仕事も一段落したかと思ったその日。
ファルーク様に呼び出されて彼の執務室に向かった。
ファルーク様の執務室はベージュとゴールドで上品に統一されていて、整然と本が並んでいた。
そこに、ザイード様がいらっしゃった。
「あのぅ…?」
「あぁ、セフィラ。
良かった、来てくれて。
少し2人に頼みたい事があるのだ。
まぁ、かけてくれ。」
そして、私とザイード様はソファに腰掛けた。
「頼みとは?」
ザイード様が尋ねる。
「あぁ、ザイードは知っているが、知らないセフィラのために説明しておくと…
この国、エリザテーラには、4つのオアシスの街がある。
一つ目はこのテーラ城のある、リザテーラ。
二つ目は東のオアシス、ザーラ。
三つ目は南のオアシス、エリザ。
四つ目は北のオアシス、リザラ。
だ。」
ファルーク様は説明する。
私はなんとなく頭の中の地図に、その4つを入れ込んだ。
「それで…
私は全体の政をするので忙しいから、2人にエリザの視察を頼みたいのだ。
ラクダーラに乗って1時間ほどで着くだろうから、視察が終わって少し休んだらとんぼ返りしてくれ。
悪いが、頼めるか?」
「…分かりました。」
「分かった…」
私たちは返事する。
「ありがとう、では、ラクダーラの手配はもう済んでいる。
早速向かってくれ。」
そうして、私とザイード様はエリザに向かった。
ラクダーラはこのエリザテーラ特有の動物らしく、地球で言う足の速いラクダのイメージだ。
私たちはラクダーラに乗ると、エリザに向かった。
1時間でつき、私たちはとりあえず喫茶店に入った。
「どうだ、エリザのオアシスの街は?」
「うーん…
正直あまり状態が言いとは言えませんね。
砂漠の砂の害が多く見られますし…
このままでは砂漠化する恐れもあるのでは無いでしょうか…?
それに経済的にも発展してるとは言いにくい。」
「ほー。
まさに、その通りだ。
で、どう対策を打つ?」
「砂の害に対しては今のところ良い対策は思いつきません…
が、経済的な対策なら手を打てます。」
「ほー?
どんな手だよ?」
「私のスキルが水以外にも出せる事はご存知ですよね?」
「あぁ、で?」
「この街には、オリーブオイルを授けたいと思います。」
「オリーブオイル…?
高級品だぜ!?
それが出せるというのか!?」
「出来ますわ。」
そして、オリーブオイルをタンク一杯に入れて、視察は終わった。
しかし、また1時間太陽の下に出るのは酷なので、一旦エリザの宿で休むことになった。