エリザの街では、オリーブオイルが人気となり、私が考案したサンドコカトリスの唐揚げやじゃがいも達のアヒージョ、オリーブオイル掛けサラダなどが売られ始めた。
その人気っぷりは隣国まで轟き、オリーブオイルそのものを安く買い付けに来る貴族や、単純に唐揚げという物を食べてみたいという中流階級まで広がっていた。
その日、オリーブオイルの売り上げを祝って、祝杯があげられた。
参加したのは、第1王子ファルーク様、第2王子シャリフ様、第3王子ザイード様、そして、第4王子カリーム様だ。
第5王子が全く姿を見せないのは多少気になったものの、宴は和やかに進んで行った。
「これ、美味しいですわ。
何というお酒でしょう…?」
私が注がれたお酒に舌鼓を打ちながら、そう尋ねた。
「それはサボテン酒だ。
岩塩サボテンというサボテンの果肉から取れる汁を発酵させて作っている。
だから、わずかに塩っぽい味がするのさ。」
ファルーク様が説明した。
「そうなのですね…」
「アルコール度数もそんなに高くなくて、女子にも人気のある酒ですよ。」
シャリフ様。
「えぇ、美味しいです。」
「アタシはエールが良いわ、やっぱり!」
カリーム様はエールをグラスに注いでそう言った。
エールとは、地球でいうビールに近いお酒であり、発酵の度合いが強いのが特徴である。
まぁ、私は苦味が苦手なので…
と思った時、私はあることを思いついた。
「ねぇ、このエールですけど…」
「?
どうした?」
ザイード様。
「少し割ってみてはどうでしょうか…?
このままでは女性には多少飲みにくいものですし…
苦味が良いという方もいる反面…」
「つまり、何で割るのですか?」
シャリフ様がそう先を促す。
「コーラ、でございます!」
「「「「コーラ!?」」」」
4人は一同に驚く。
「はい…
試しに割ってみませんか?」
「しかし…」
「良いでは無いか。
やってみよう。」
ファルーク様がいう。
私はエールの入ったグラスにコーラを足した。
みんなで手に取り、飲む。
「これは…!
悪く無い!!!」
「アタシこれ好きかもぉ!」
「うめぇ!」
「女性には受けそうですねぇ。」
こうして、スラム区のコーラレストランにエールコーラが付け加えられたのだった。
それから、私たちはこれからのエリザテーラなどの話題に花を咲かし、夜更けるまで飲み明かした。
翌日、全員が二日酔い気味だったのは、言うまでもないだろう。
起きたのは昼過ぎだった。
そうして、楽しい酒の宴は終わり、また忙しい日々に戻っていった。