私は少し考える。
前世では戦国ゲームにハマっていた事もあり、戦となれば多少血が騒いだ。
もちろん、戦が現実となった今は、いかに犠牲を少なくするか、が重要なのだが。
「私でしたらこう配置しますわ。」
3000 ◯◯◯ 【林】 ◯◯◯ 3000
◯◯◯◯◯⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎◯◯◯◯◯ 1万4000
VS
●
●●● 2万
●●●●●
●●●●●●●
私は陣図上の駒を動かした。
「こちらが中央の薄い横陣を取れば、敵はおそらく中央突破の魚鱗の陣になるかと思います。
あえて中央を薄くしているのは、わざと中央突破させて相手の軍を林の中に誘い込む戦法でございます。
林に入ったところで、各所のトラップが発動、同時に周囲を囲む合わせて6000の兵が火の矢を撃ち込むのです。
あっという間に林は炎に包まれます。」
「ほぉ…
やはりお前さん、ただの姫じゃねーな。
その作戦でいこう。」
「お役に立たてたようでなによりです。」
私はにっこり笑ってそう言った。
♦︎♦︎♦︎
3日後、レデスト国に大勝した、との吉報が飛び込んできた。
エリザテーラの国は大いに盛り上がった。
ザイード様は凱旋して、歓声に包まれたらしい。
その日、私はそんな吉報をよそに、ある物を作っていた。
それは…
玉ねぎを使ったオリーブオイル料理…
そう、オニオンフライを作ろうとしていたのである。
玉ねぎを輪切りにする。
小麦粉、塩、にんにく、水で衣を付ける。
そして、熱したオリーブオイルで揚げる。
カリッと揚がったら完成だ。
最後に追い塩、ハーブをかけて、出来上がりだ!
オニオンフライ(塩・ハーブ)の2種類が出来上がった!
私がエプロンを取り食べようとした時、シャリフ様がやってきた。
「いい匂いがするのでやってきてしまいましたよ。」
「一緒に召し上がりますか?」
「えぇ、では…」
美味しい美味しいといって私たちはオニオンフライを平らげた。
「全くあなたがここにきてから、不思議なことばかりです。
あなたはまるで奇跡を起こす神のようだ。
美しい、ね?」
「いえ、そんな…」
「食べたいのです…」
「は?
もう、オニオンフライは…」
「いいえ、あなたを…」
ひっ!
やばい…!
しかし、その時には私の目はぼーっと一点を見つめていた。
「さぁ、僕の目を見てください。
そうです。
あなたはこれから、僕が触る度にイキっぱなしになります。」
そんな暗示、ある!?
そんなバカな事…!
しかし、私の秘部からはたらりと愛液が落ちた。
「ふふふ。
準備は万端のようですねぇ。
あのソファに寝そべって。
足は開いて自分で抱えてください。」