「では、超簡単に説明します。
詳しく説明していると、夜が明けてしまいますので。
まず、砂漠化緑化に1番しなくてはいけないのは、砂防ですわ。
これは、砂の移動を防ぐことです。
有名な砂防の方法としては、
これは、簡単に言うと植物の種を蒔き、藁を地面に格子状に埋め込み、砂の移動を固定して、地面に栄養を補填する方法です。
苗木を植える事も砂防には効果的です。
高く育った木が砂の移動を阻止してくれますからね。
では2番目に、灌漑です。
灌漑とは農地に人工的に水を供給する事を言います。
色々な灌漑方法がありますが、ここでは省きます。
要するに、用水路を畑や砂漠化土地に沿って作る事ですわ。
3番目は排水。
灌漑だけでは、塩害を起こす可能性が非常に高いです。
だから、灌漑をするなら排水路も同時に作らなくてはいけません。
4番目!
土壌改良です。
これは土地を酸性に向けるために肥料を入れたり、塩害を防ぐために水稲栽培を組み込んだりする事ですわ。
そして…
起きてます!?
カリーム様っ!!!」
「だってぇ…
長すぎるわよぉ!」
「これでも短くまとめているんです。
砂漠化緑化はすぐに出来るものではありませんわ。
3年から7年ほどの長い目が必要です。
4番目は緑化植物の育成です。
これは、その名の通り、砂漠化土地を緑化するのに適した植物を植えることですわ。
簡単でしょう?」
「うーん…
分かったような分からないような…」
カリーム様はメモを途中で放棄している。
「とにかく!
砂漠化土地を視察に行きましょう!
見てみないと何も分かりませんから!」
「それよっ!
じゃあ、明日、リザテーラのF地区に向かいましょう!」
そして、その日の勉強会は終わった。
♦︎♦︎♦︎
次の日、私とカリーム様は砂漠化土地であるF地区に向かった。
なるほど、確かに街に砂が侵入しているし、土が乾き切っている。
でも、ここ、元は生活地よね…?
それならば…
「どう?
セフィラちゃん?
なんとかなりそう?」
「えぇ、少しずつ、この土地の緑化をしていきましょう!」
私は言った。
そして、テーラ城に帰り、私は部屋に戻った。
すると…
カリーム様がやってきた。
「あの、まだなにか…?」
「ふふふ、今日のお礼よぉ。
これ、太陽の実のクッキー!
ほら、食べてみて!」
カリーム様は太陽の実が埋まったクッキーを差し出した。
美味しそう…
「ありがとうございます…
では。」
私はパクパクと甘いクッキーを食べた。
「ふふふ。
食べちゃったわねぇ?」
「は…?」
「そ・れ、私の毒が入ってるのよー。」
う…そ…
その瞬間、股間と乳首が熱を持った。