それから、私はというと忙しい日々を送っていた。
エリザにオリーブオイルを補給しに行ったり、リザテーラのF地区の緑化活動に務めたり、スラム区のコーラ販売を手伝ったり…と…
とにかく忙しい日々で、私は働きまくっていた。
そして、その頃には、私の水の女神としての名声は隣国にも響き渡り始めていたのだ。
すっかり忘れていたが、私はガミーラ国ハーティス侯爵家の令嬢だった。
それを思い出す日がやってくるとは…
「セフィラ、君の両親がやってきている…」
その日ファルーク様は妙に真剣な表情でそう言った。
「え!?
私の両親が!?」
驚いた。
ただ驚いた。
私はファルーク様らと応接ルームに向かった。
確かに両親が揃っている。
「おぉ、セフィラ!」
父は私を見るなり駆け寄った。
「セフィラちゃん!
元気!?」
母も私に駆け寄る。
「あ、あの…?」
「いや、悪かったよ、セフィラ!
私たちがバカだった!
可愛い娘を追い出すようなことをして!」
父は言う。
「ねっ、セフィラちゃん?
帰ってきてちょうだい。」
母が言う。
「いえ、でも、私は…」
今でも恨んでいるか?と言われれば、よく分からないが、帰る気持ちにはイマイチなれない。
「セフィラちゃん、私、実はもう長くないのよ。
だから、ね。
あなたにそばに居てほしいのよ。」
母はハンカチを取り出してそう言った。
「お母様…」
「セフィラ、帰ってみたらどうだ…?」
ファルーク様がおっしゃる。
「え…?
でも…」
「ここにはまたいつでも来れますよ。
寂しいけれど、それがあなたの為ならば…」
シャリフ様が言う。
「そうだな…
親孝行してやれよ。」
ザイード様。
「またね…
セフィラちゃん…」
カリーム様が言う。
そして、私はガミーラ国に帰ることになった。
馬車に乗り、ガミーラ国に着くと、父は言った。
「セフィラ、コーラという液体を出せるそうじゃないか?
この器に注いでくれないか?」
「え、えぇ…」
私はコーラを念じる。
しかし、何も出ない…
あれ?
♦︎♦︎♦︎
私はハーティス侯爵家の地下の部屋に閉じ込められた。
「お前たち!
その娘がコーラを出すまで、この鞭で拷問するんだ!」
凄まじいことを言う父。
私は…
騙されたのだ…
「あぁぁぁぁッッ!!!」
鞭打たれて、叫ぶ私。
「さぁ、コーラを出すんだ!
もう一発!」
「キャァァァッッ!!!」
私の腕は腫れ上がる。
「なぁ、この女、かなり上玉じゃないか?
犯そうぜ?
そしたら、コーラも出すかもしれねーだろ。」
1人のチンピラもどきが言う。
いやっッッ!
「そうだな!
おい!
ひっぺがせ!」
「キャァァァー!!!
やめてェェェ!
やめてください!!!」
私のドレスはビリビリと破かれていく。
「おっほ!
おっぱい真っ白だぜ!」
「こりゃあ上玉だ!
乳首もピンクだぜ!」
数人の出がおっぱいを遠慮なく鷲掴みして強く揉んだ。
「いやぁァァァァァ!!!
助けてッッッ!!!
ファルーク様ぁぁぁ!
シャリフ様ァァァ!」
「はぁ?
誰だそれ?」
そして、男たちが私の身体にむしゃぶりつく。
脇の下や首、乳首は痛いほどに舐めしゃぶられる。
「フゥゥァ…
ファァン…!
いやあぁッッッ!
痛いよぉぉぉ!
ァン…!」
痛みと乱暴な快楽で私は声を上げる。
「コーラはここかなぁ?」
スカートを捲し上げる男。
もうダメッッッ!!!
私がそう思った時、部屋の扉が壊された。
「彼女は返してもらいます…」
アキレス様…!!!
アキレス様の黒魔法が炸裂し、男たちを吹き飛ばし、気絶させていく。
「セフィラさん…
遅くなりましたね。
よいしょ!」
「あ、アキレス…様…」
私はアキレス様に抱き抱えられ、安堵で気を失った。