仙草なつめ
歴史・時代日本歴史
2026年08月19日
公開日
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世は近代化の進む東亜細亜。非合法組織の頭目である英国人スティーブは、和英仏を始めとする世界各国の武術を習得し、英国式護身術“バリツ”を完成させた。
欧米諸国では富裕層の間で武家古武術である柔術や、和彫の刺青が熱烈な人気を誇っていたが、下火になり始めていた。スティーブによる自国独自の護身術には入門希望者が殺到し、国家元首まで熱心に習っている。
表向きは紳士淑女向けの護身術講座や、社交を目的としたクラブである。しかしその実態は高級阿片窟や妓楼へと誘い込む窓口であった。
スティーブ・バリツ・クラブのメンバーによる達人狩りが横行し、東亜の秘伝が次々と国外へ流出。その影響は華國にも及び、南方に棲息する聖獣の兵器利用をも計画する。
一方で巫女に生まれし川面あおは、両親から狐憑きを疑われ、少女期より座敷牢に幽閉されていた。予言が的中したことで解放され、男装姿で故郷を離れ、魔都大浪華へ出た。
平和を謳歌する世に警鐘を鳴らすため劇団の創設を模索。放浪者の溜まり場で出会った詩人楊澍を通じてバリツクラブのメンバーである大浪華知事の存在を知る。楊澍の師である楚蓮瑩の門下に入り、あおは江湖で生きる決意を固めた。
原題:紅塵蒸気