作家インタビュー:D——チャレンジできたことが自分のキャリアの財産になったと思っています。ネオページ編集部|2026年06月11日


D先生ご自身について

――まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。

Dと申します。自作の『こんなはずじゃなかった~無理やり冷徹皇帝のもとに嫁がされた私が、後宮改革で活躍しいつの間にか溺愛される』がこの度、ガンガンonline様にてコミカライズ化することとなりました。そのタイミングでこのようなインタビューの機会をいただけて光栄です。今回はどうかよろしくお願いいたします。ラブコメ、異世界ファンタジー、女性向け恋愛もの、SFなど基本的にすべてのジャンルを書くのが好きです。

 

――小説を書き始めたきっかけを教えてください。

本を読むのが大好きで、ずっと読み続けていたのですが、家族からそんなに読んでいるなら書いてみればと勧められたことがきっかけですね。まさか、ここまで続けているとは思いませんでした。

 

――「作家になりたい」と意識し始めたのはいつ頃でしたか?

最初は自己満足に小説を書いていました。おそらく3年くらいでしょうか。そこからたまたま、オンラインコンテストに出して、最終選考まで残ったのがきっかけですね。悔しいからもう少し頑張ろうと。そこから、5回ほど最終選考の分厚い壁に弾かれましたが笑。

 

――初めて作品を公開した時のことは覚えていますか?当時の気持ちや反響についてもぜひ教えてください。

つたないものを出して、怒られないか不安でした。1件だけ感想がきて「おもしろかった」と言ってもらえて安心しましたね。最初は別の投稿サイトに投稿して100人くらいに見られてそれが嬉しかったことを今でも覚えています。


――執筆歴はどれくらいになりますか?ここまで創作を続けてこられた原動力は何でしょうか?

8年くらいです。やはり読者さんの反応や感想が一番の原動力です。

 

―― 作家活動をしていて、「この瞬間が嬉しい」と感じるのはどんな時ですか?

物語の構想がぴたりとはまり、それが読者さんに受け入れられた時ですね。感想でたくさんの反応をもらってみんなが満足している様子を見るときが一番うれしいです。



ネオページとの出会いについて

――実際にネオページで連載を始めてみて、印象に残っていることはありますか?

『こんなはずじゃなかった』の反応は、最初はそこまででもなかったのですが、少しずつ増えていき、中盤からは読者の方々と一緒に盛り上がれたことがかなり印象に残っています。


――ネオページの読者の反応やコメントで、特に励みになったものがあれば教えてください。

やはり、常連さんが常に面白いとかおススメをしてくださることが一番の励みになりました。


――ネオページで活動する中で、「ここが魅力だな」と感じている部分はありますか?

やはり、編集者さんと深く物語を作っていくことが魅力的だと感じました。相談することも簡単に行うことができるので、不安に思うことも相談がすぐにできてよかったです。お休みの日に、忘れないように確認しておこうくらいの気持ちで相談したことがすぐに返事があったりしたときは、申し訳なさがありつつも頼もしく思いました。


――ネオページでの活動が、先生の創作に影響を与えた部分はありますか?

今まで中華後宮ものは書いたことがなかったのですが、担当編集さんから挑戦してみませんかというお声をかけていただけて、チャレンジできたことが自分のキャリアの財産になったと思っています。



コミカライズ・連載について

――『こんなはずじゃなかった~』のコミカライズ決定、おめでとうございます。まずは今のお気持ちをお聞かせください。

正直に言って驚きました。中華後宮は初めて書いたので、手探り状態だったこともあって、信じられないと思いましたね。そのあと嬉しさを認識して、今もまだ夢見心地です。


――コミカライズのお話を最初に聞いた時は、どのように感じられましたか?

メディアを変えてコミカライズにしていただけるということがとても光栄でした。それだけ物語やキャラの魅力や根幹がしっかりしていると評価していただけたということだと思うので!


――「ガンガンONLINE」での連載が決まった際の印象や期待していることがあれば教えてください。

ガンガンさんのマンガを小さなころから楽しく読んで来たので、憧れの場に自分が立てるなんて信じられなかったです。


――原作ファンの方、そして漫画から初めて作品に触れる方、それぞれにどんな風に楽しんでほしいですか?

原作ファンの方には、柏りんこ先生の描く柔らかくも魅力が詰まった翠蓮や芽衣の活躍を堪能してほしいですね。初見の人は、頑張って書いた中華後宮の世界観に没入してもらえたら嬉しいです。



作品誕生の背景について

――本作は“政略結婚”“冷徹皇帝”“後宮改革”など魅力的な要素が詰まっていますが、物語の着想はどこから生まれたのでしょうか?

もともと大学でアジアの歴史(モンゴルなどの遊牧民族史)を学んでいたこともあって、いつかは中華ものを書いてみたいと思っていました。当時は漢文を白文で読んだり、満洲語を勉強したりして充実していました。その知識を使いながら、流行的な要素を入れて自分の中で膨らませたのが本作となります! ただ、面白さ重視でありえないことばかり書いているので、架空歴史ファンタジーみたいな要素が強いですね。


――後宮を舞台にしようと思った理由や、世界観づくりで意識されたことを教えてください。

そうですね。やはり最近の中華後宮ものの作品群が大好きで、自分がもともと歴史を学んでいたことも大きいので。ただ、リアル寄りというよりかは架空の中華世界にしたいなと思って、どこまでが現実からかそれともフィクションかはあいまいにしています。そこがリアリティとフィクションを織り交ぜたわかりやすさや没入感になっていたらいいなと思います。


――本作では恋愛だけでなく、“改革”や“成長”も大きなテーマになっています。特に大切に描いている部分はどこでしょうか?

翠蓮や皇帝というメインキャラクターは心の中で何かが欠けてしまっている。満たされていない。一人で生きていく限界を見つけて成長し、それを社会全体に改革として還元していくという物語の軸は大事にしているつもりです。


――執筆するうえで、特に苦労した設定やシーンがあれば教えてください。

ライトミステリーやサスペンス要素ですね。どうやって事件を起こそうか毎回かなり悩んでいました。


キャラクターについて

―― 主人公を描くうえで、特に意識した性格や魅力を教えてください。

翠蓮は優秀な女性で、母国でも辣腕とされる女政治家でした。でも、そんな優秀な彼女でも家族との対立などで心は満たされていなかった。その代わりに優秀なろうとした。そんな一種の儚さや健気さを意識して書いてみました。


―― 皇帝の“ギャップ”や“溺愛”要素について、読者に注目してほしいポイントはありますか?

皇帝も冷徹・改革派という面を強く出しつつも、根っこは人間というところを貫いてみたので、彼の人間性とか成長に注目してもらえたら嬉しいです。


――キャラクター同士の関係性を描く際に、大切にしていることはありますか?

伝えたい主題を一つ設定して、キャラクターの行動にも意味を持たせることですね。本作であれば物語全体に、「居場所」というものがキーワードになるように描きました。


――先生ご自身が特にお気に入りのキャラクターや、思い入れの強いシーンがあれば教えてください。

柏りんこ先生が描く翠蓮の侍女・芽衣がかわいくて大好きです。表情がとてもいいので、コミカライズで注目してほしいですね。思い入れの強いシーンは、皇帝の弓のシーンですね。こちらはネタバレになるので詳細は・・・


 執筆スタイル・創作論について

―― 普段の執筆環境や、執筆時のルーティンがあれば教えてください。

ノートパソコンで書いています。スマホで書こうとチャレンジしたこともあるのですが、画面を押すだけだと味気なくて。


――アイデアはどんな瞬間に思いつくことが多いのでしょうか?

読書や映画のあとに、その物語の要素を分解して要素同士の汲み方を変えたらどうなるか妄想していると思い着くことが多いですね。


――執筆中のリフレッシュ方法や創作の息抜きとして、していることがあればぜひ教えてください。

ウィスキーを集めることが好きなので、今ある400本のコレクションの中からその日の気分でボトルを選んで飲むのが最高の息抜きです。香りや味がそれぞれで違うので、気分によって選ぶのが何よりも楽しみですね。


―― 作家として影響を受けた作品や創作者がいれば教えてください。

学生時代は、海外の小説を読むのが好きで、特にゲーテの『ファウスト』やトルストイの『戦争と平和』が好きで、それに影響を受けています。その影響でどんなジャンルでも、人間ドラマを書きたいという気持ちがでますね。


――今後挑戦してみたいジャンルやテーマがあれば教えてください。

今度は日本の歴史ものもやってみたいなと思っています。やはり、歴史ものは書いていて面白いけど、こだわるとすごい沼のように深いジャンルだとわかりました。


 読者・ネオページユーザーへのメッセージ

――改めて、『こんなはずじゃなかった~』という作品の魅力を先生ご自身の言葉で教えてください。

本作は、西月国という架空の国の姫・翠蓮が、元敵国の大順の冷徹な皇帝に嫁ぐところから始まる中華後宮ものとなっております。そこに政治要素やサスペンス要素などを詰め込み、そして、溺愛という甘い作品になっていますので、そちらを堪能していただけると嬉しいです。


――コミカライズ連載を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします

コミカライズが実現できたことは本当に支えてくれる読者の方々のおかげです。ネオページ・SNS両面でたくさんの励ましをいただきました。柏りんこ先生や担当編集さんと切磋琢磨しながらさらにおもしろい物語にするように日々、議論しながらおもしろい物語を作っているので、ぜひともよろしくお願いいたします。


――最後に、ネオページで創作活動をしている方や、これから小説投稿を始めようと思っている方へメッセージをお願いします。

ネオページさんは、私が初めて中華後宮ものを書くことについて背中を押してくださったように、チャレンジしやすい環境が整っていると思います。皆さんに負けないように、自分もさらに挑戦していきたいと考えているのでよろしくお願いいたします。


――今後のご活躍も期待しています! 本日はありがとうございました! 



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