救国のエフィーリア
連載中·新着更新:第25話 謁見の間·2024年12月10日 09:22
136人気·0·6.3万字
最初から読むブックマーク応援する
あらすじ
詳細
泉美澪(いずみみれい)は、真面目で優しく少し流されやすい高校2年生の女子高生。
ある日、夕方の図書室で、ボロボロの本を拾った。本の中身は記号のような文字で書かれていて、読めるはずのない文字が、頭の中で翻訳されてしまうことに驚愕する。
そして、何かに取り憑かれたかのようにページをめくり続け、ある名称に目をとめる。

「ゼスフォティーウ、さま」

そう口にした瞬間、美澪の足元に巨大な穴が出現し、その中に吸い込まれていく。
そうしてたどり着いたのは、ヴァートゥルナ神と名乗る少年ヴァルの神域だった。

「キミはボクの愛し子なんだよ」

愛し子=エフィーリアであると告げられた美澪は、召喚の儀式によって、水の国ヒュドゥーテルに降り立った。
そこで聞かされた使命は、エクリオの王太子と交わり、その魂を浄化し、エフィーリアの神力を継ぐ子どもを産むことだった。

「家に帰りたい」

現実を受け止められずにいた美澪は、メアリーという侍女に心を開き、持ち前のポジティブさを取り戻す。そして戸惑い悩みながらも、自らの使命を受け止めつつあった。

「美澪の側にいるのに都合がよかったんだ」

突如として現れたヴァルは、瞳と髪色を変えて、パラディン伯と名乗った。
神域での一件で、ヴァルを信用しきれない美澪は、ヴァルと過ごすうちに、警戒しながらもそこそこ良好な関係を築いていく。

「エクリオに輿入れしても、日本に帰る方法を探し続ける」

美澪は、日本に帰ることを諦めないと決めて、自らの使命を果たすために合わせ鏡の儀式を行い、エクリオに転移する。

「あなたの夫になる者です」

そうして転移先で出会った、エクリオの王太子イリオスは、褐色の肌に銀の髪。そして、琥珀色の瞳をもった精悍な顔をした美丈夫だった。

元の世界に帰りたいと思っていたはずの美澪だが、イリオスと過ごすうちに彼に惹かれはじめ、決意が揺らぎだす。しかしイリオスには、他に愛する女性がいた。

果たして美澪は元の世界に帰れるのか?

それとも異世界に残り、ヴァルもしくはイリオスのどちらかと添い遂げるのか?

真面目で優しくて、ちょっぴり流されやすい女子高生が、異世界に召喚され、前世の宿命に翻弄されながらイケメンに愛される話です。
閉じる
応援チケット
作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2024-12-10 09:22ネオ・デビューネオ・デビュー2024-10-31 15:04作者のひとりごと作者のひとりごと
コミュニティ (0)
目次 (26)
しおり
つけとレビュー
こんにちは😃『アナマチア』と申します❣️
有り難いことに、NSP03の一次選考を通過しました!
通過したのはBL小説の『寝取られ伯爵令息の受難』です。
ドロドロ愛憎劇、じれじれ、元サヤエンド、ヤンデレ、メリバエンドが大好きです!ハッピーエンドももちろん好き💕
BLはノンケ受け、年下攻め、オメガバ、花吐き病、ふたなりなどなど、二次創作をしていたのでBL大好きです!
ホラー、イヤミス好きでもあります!(書けないけどw)
是非、仲良くして下さい(*˘︶˘*).。.:*♡
どうぞよろしくお願いします(❁´ω`❁)
閉じる
フォロー
他の作品
徒花ー大正時代版ー
徒花ー大正時代版ー※不定期更新(ネオページオンリー)


第一次世界大戦の終結を期に、西洋文化が定着し、大衆文化が花開いた時代。
――大正。
その頃おいに、白壁に蒼い屋根が美しい洋館を訪れた、一人の美しい少年がいた。
少年の名前は、麻生薫(あそうかおる)。
朝日に照らされた稲穂を彷彿とさせる黄金に輝く金髪と、夏の晴天のように美しい碧眼を持った、混血児(あいのこ)である。
没落寸前の傍系の貴族家から買い取られた薫は、義姉となる少女・吾桑絹依(あそうきぬえ)と対面する。
絹依は赤い振り袖を着て、ぬばたまの黒髪を背中に流し、一房だけ菫色のリボンを髪に編み込んだ可憐な少女だった。
「あなたがわたくしの弟になるお方ですの?」
小鈴の音に似た愛らしく響く声に、薫はふっくらとした頬を、桜桃(さくらんぼ)色に染めた。
「わたくし、吾桑絹依と申します。お友達には『ぬい』とも呼ばれておりますの。よろしかったら、『ぬい姉様』とお呼びになって」
おっとりと朗らかに笑う絹依に、薫は「よろしくおねがいします。ぬい姉様」と言った。
すると絹依は、心の底から嬉しいと言わんばかりに、太陽のような笑顔を見せた。
そのまばゆいばかりの笑顔に、薫の心は一瞬で奪われてしまった。
それは薫が、絹依に一目惚れし、生まれて初めて『愛』という感情を抱いた瞬間だった。
――穏やかに年が過ぎ、薫が十四歳、絹依が十六歳の頃。
絹依に、江戸川槍輔(えどがわそうすけ)という想い人ができてしまう。
槍輔は、色素の薄い茶色い髪とチョコレートのように甘い瞳をした、大日本帝国陸軍中尉の肩書を持つ偉丈夫だった。
そして、絹依と槍輔は婚約してしまう。
「ぬい姉様は、僕のものだ。誰にも渡さない」
愛する絹依を取り戻す為、薫は自分の容貌と身体で、槍輔を誘惑することを決意する。
果たして、薫の目論見通りに二人は婚約を破棄し、薫は絹依を手に入れることができるのだろうか?

この物語は、愛することで与えられ、愛することで失ってしまう、愛に翻弄される三人の登場人物の群像劇である。
「俺達。付き合ってみる?」〜姫と王子と呼ばれる二人の甘酸っぱい青春譚〜
「俺達。付き合ってみる?」〜姫と王子と呼ばれる二人の甘酸っぱい青春譚〜※ストックがなくなったので、不定期更新となります。

とある私立高校にスポーツ推薦で入学した主人公の姫川環(ひめかわたまき)は、スポーツ特待生として入学してきた無愛想な少年、王路修人(おうろしゅうと)と友だちになる。
同じスポーツクラスで、同じ男子バスケ部員の二人は、自然と仲良くなっていく。クラス替えのないスポーツ推薦クラスでいつも一緒にいる二人。登下校も同じ電車に乗って帰る二人。そんな二人が高校二年生に進級する頃には、一部の女子から「王子」「姫」と呼ばれて、腐女子たちから崇拝される存在になっていた。
最初の頃は「なんだそれ。おもれぇw」と笑っていた姫川と王路だが、高校二年生に進級してからというもの、二人の間に流れるのはなんとも甘酸っぱい空気に変わっていた。
「……まさか、王路はオレのことを?」
勝手に王路のことを意識するようになった姫川は、今までどうやって王路に接していたのかわからなくなり、変な態度ばかり取ってしまう。
一人で混乱しまくる姫川を見かねた王路が提案を持ちかけてくる。その提案とは、
「俺達。付き合ってみる?」
というものだった。

姫川も王路ももちろん女の子が好きなノンケである。
そんな二人が「お試し」で付き合って見た結果、どのような結末が待ち構えているのか?

アナマチアが初めて執筆する、現代BL・学園青春ものです。
一人称に初挑戦!「変だなぁ?」と思ったら、優しくご指摘下さいませ。
ファンリスト