封印祠クラッシャー☆霊野、因習村に立つ
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あらすじ
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――やらかしました。 何を隠そう、封印されてたっぽい祠、倒壊しました。 言い訳させて? GPSが圏外で、電波の通じない山奥。 変な木彫りの像にぶつかって転び、寄りかかったら……ゴゴゴッ!って! バキィ!って! ――気づいたら、封印が解かれてました。 「ねえ霊野(れいの)さん、何か……空気変わってませんか?」 「たしかに。あと、あそこのカップ数、Eです。間違いない」 「そっちじゃねえよ!!」 村はすぐさまざわつき始めた。 「数百年封印していた祠が壊れた?」「なぜか生きた鶏が逆さに吊られてる!」「あと、夜な夜な“おっぱいはどこだぁ〜”って声が山に響くんだが?」 それ全部、霊野のせいでした。 「いや待ってくれ! 俺じゃない! 確かに“おっぱい霊”を降霊させたけど、彼は自立型霊だから勝手に動いてるだけで――」 「封印しろや」 「でも……彼の霊視能力、すごいんだよ? 半径50m以内なら確実に――」 「封印しろや」 さらに、村の住人が次々と“笑顔のまま石化”する現象が発生。 霊野がその霊に聞いたところ、こう言った。 「うん、あの祠の中にいたのは“笑顔を強制する神”だったんだよね。お通夜でも笑顔、火事でも笑顔。ずっとニコニコ。顔面神経、お疲れ様ってやつ」 最終的に、霊野は決意する。 「よし、俺がもう一度、封印する! ただし報酬は、村中のカップ数データで」 村長「持ってけドロボー!!」 封印はどうにか成功。 ただし、代償として霊野の顔はしばらく“作り笑い”のままだった。 「顔が、引きつる……」 「だが……それでも、おっぱいは裏切らない……!」 封印が終わったころ、山の中にふわりと現れた少女ツグミが言った。 「ねえ、霊野さん……次、壊すのは“地獄の門”にしよっか」 ――やめて。ホント、やめて。閉じる
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作者のひとりごと作者のひとりごと2025-05-19 22:11ネオ・デビューネオ・デビュー2025-05-19 22:08創意工夫ありし者創意工夫ありし者
はじめまして! マカローと申します。 いまだに使い方がわからなくて2回も垢消ししました…。 あと、いいね、コメントもらえると発狂します。 そんな私でもよろしければ、よろしくお願いいたします。閉じる
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