あらすじ
詳細
西暦6035年。産業が発展し、人工島が多く増えた日本にとある《最凶》が現れ、日本はほぼ壊滅状態に陥った。 高層ビルは崩され、進んだ産業は衰退し、人工島では魔物の住処。 地獄と化した日本だったが、とある日。6人の”英雄”が現れた。 そのうちの1人である――神東蒼真が救ったのは東京都。 神から与えられた”能力”を巧みに扱う彼の背中は大きく、すべての国民を奮起させた。 もちろん、日本各地から崇められるのは必然のこと、世界最強の魔法使いとして一斉を風靡した。が、ある日。ポツリと姿を表さなくなった。 時は西暦7272年。暖かくも寒くもない微風にオールバックを揺らすのは最高指揮官。 オンボロの家に向かって放たれる言葉は「今すぐ家から出てきなさい」という、引きこもりの息子を引き出すようなセリフ。 言葉を拡張するメガホンを向けるのは、言わずもがなの蒼真の家。 世界最強の魔法使いは、決して死んだわけでもなく、消息不明になったわけでもなく、魔王に囚われたわけでもない。 ただ、家に引きこもって復旧したネット……の中に存在する、《小説サイト》に釘付けだった。 あくる日もあくる日も手にあるのはキーボード。 目に写るのは魔物ではなく小さな地の文とキャラのセリフ。 想像するのは魔法の類ではなく、小説の設定だけ。 小説の虫になってしまった蒼真は、英雄という称号を持ちながらも魔物戦うことを―― 『面白くない』 ――ポロンっと鳴った通知に書かれたアンチコメント。 ピタリと止まったキーボードは、やがて大きな台パンを披露した。 「俺の小説は面白いだろうがー!」 世界最強とは思えない行動に頬を引き攣る自衛隊たちだが、なにを隠そうこの男は世界最強。 それと同時に、小説家。 だが、その内容は赤子も泣くのを忘れてしまうようなつまらない内容。 書き込まれる感想はすべてがアンチコメであり、1話切りがすべて。 そんな蒼真を心配してか成長を促すためにか、最高指揮官はとある提案を持ち出す。 『人の関わりがないんだからギルドでパーティーを作れ』 その言葉をきっかけに、ようやく魔物との戦闘を再開させた蒼真。 そして集まってくる仲間たちは……”すべて魔法使い”。 前代未聞の魔法使いパーティーが完成した今、世界最強の実力を発揮しながらも、面白くない小説を面白くしていく、そんな現代ファンタジー。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-05-29 07:15ネオ・デビューネオ・デビュー2025-05-22 10:17作者のひとりごと作者のひとりごと
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つけとレビュー
主に恋愛、異世界ファンタジー、異世界恋愛を主食としています。投稿頻度は遅いと思いますが、よろしくお願いします。 ちなみに表紙を凝る気はないので御両所ください閉じる
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