青灰の地より
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あらすじ
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神は死んだ。 巨大な骸は灰と化し、大地を覆い、すべてを呑み込むほどに世界を覆った。    その地は何かを拒んで。  その地は何かを慈しんだ。 龍にして、龍にあらず存在への信仰は未だに潰えぬ地で男が一人。 その匂いは冷たく、記憶すら燃やし尽くす。  そんな感覚も現実へ移る。 やがては一人の身でなくなる。 灰の大地から旅立、ち向かう先にて、選ばれた記憶と再会する。 失われた真実を求め、絶えずやまない恐怖の存在に抗う運命の旅に、残響の成れ果ては、再生の火は灯すのか。 出会う全てにおいて、森と木々、海と波。不可視な存在、常なる敵。 気がつけば 足元には、死した森。 葉の代わりに灰を纏う木々は、風に軋みながら過去を語る。 彼方には、光さえ映さぬ暗闇の深淵に等しいか、その海。 波が鈍くうねり、地上にも関わらず深淵からの目が旅人を見上げるように彼を見下ろす。 踏み入る地のすべてに、不可視の敵が息を潜めている。 恐怖で体が震えている男に神の偉業が降り注がれる。 彼は忘却の海に沈んだ真実に打ちひしがれるか、または己の魂を削る毒に喰われる定め。 形なきそれらは、決して、眠りを許さず、息を潜め、常に脅威になる。 焔で導くのは、過去か、真実か。救済か。  英雄の叙事詩になるか。 騎士に詩人に、帝国の存在。 これは滅びの物語か、それとも再生の序章か。 絶えぬ疑問にいえることはただ一つ。 ———「死んだ世界たちが、もう一度、脈を打とうとしている。」——— ※小説家になろう、カクヨム、にて同名義で連載中閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-08-26 22:35作者のひとりごと作者のひとりごと2025-07-10 13:34ネオ・デビューネオ・デビュー2025-06-08 15:34
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