あらすじ
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北海道が猛吹雪に包まれた夜。 十七歳の藤原雪乃は、廃バス停で記憶を失った一人の男を拾った。 彼は自分の名前すら思い出せないのに、なぜか彼女だけを「ユキユキ」と呼び続けた。 雪乃は彼に「隼」という名前を与え、雪が漏れる古い家で共に暮らした。 一緒に農場で働き、周囲の噂を避けるため、彼を自分の婚約者だと名乗った。 しかしある日。 三台の黒い車が古い家の前に止まった。 そこで雪乃は知る。 彼の本当の姓は神代。 東京財閥の後継者だったのだ。 そして記憶を取り戻した彼は――。 一言の別れも残さず、雪乃の前から消えた。 さらに三十七日後。 病気を抱えていた母親が亡くなった。 雪乃は大学の合格通知書と死亡証明書を手に、病院の支払い窓口へ立つ。 泣く時間すらなかった。 彼女は姓を変え、三千万円の補償金だけを持って東京へ向かった。 もう二度と、誰にも頼らないと決めて。 そして二年後。 図書館の寄贈式典で、彼は大勢の人の前で袖口をほどいた。 そこにあったのは、手首に残された小さな「雪」の文字。 「婚約は……まだ有効か?」 彼は静かに続ける。 「俺にとっては、今も有効だ」 閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2026-08-03 14:52ネオ・デビューネオ・デビュー2026-08-03 14:51作者のひとりごと作者のひとりごと
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