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三年、嫌いな婚約者に毒舌ラブレターを書いた私。姉が私になりすまして彼と結婚した後、本性を愛する御曹司社長の妻になった
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三年、嫌いな婚約者に毒舌ラブレターを書いた私。姉が私になりすまして彼と結婚した後、本性を愛する御曹司社長の妻になった
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現代恋愛
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最近更新:第10話 久世晏之と申します
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2026年09月30日 14:24
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私は表向きは大人しくて弱いふりをしていた。 けれど裏では、復讐のためにすべてを記録していた。 六歳の時の彩色ハンドボール。 七歳の時のうさぎ型チャーム。 八歳の時の金色のヘアピン。 姉に奪われたものは、ひとつ残らずスマホのメモ帳に記録していた。 神代昭元には、何度も屈辱を与えられた。 だからこそ、彼がフィリピンへ三年間追放される日を、私はずっと待っていた。 梅枝堂の便箋に、三年間かけて彼への悪口を書き続けた。 一年目。 「ちゃんと食事にありつけているの?」 二年目。 「もう死んだ?」 三年目。 「貴重なビザ枠を無駄にするな」 そんな言葉ばかりを綴った。 まさか。 彼が再び力を取り戻して帰ってくるなんて。 そして、私が書いた罵倒の手紙を一枚ずつ辿り、差出人を探し出して我が家まで乗り込んでくるなんて。 「あなたの家の娘さんを、妻に迎えたい」 そう言われた時。 私は心底うんざりしていた。 けれど、幸運なことに。 姉が恥ずかしそうに前へ出て、自分だと名乗った。 こうして姉は、神代家の未来の花嫁になった。 姉はきっと思っていた。 これは情熱的な恋文なのだと。 けれど彼女が手に入れたものは―― 数え切れないほどの悪口の手紙だった。 私は姉に、その“愛の言葉”を覚えさせた。 けれど彼女は、たどたどしく読むだけ。 神代昭元が私へ謝罪文を書けと言った時。 私は七つの文の頭文字を繋げて書いた。 「お前は最低なろくでなし」 彼は気づかなかった。 その後。 彼は私を監禁し、結婚を迫った。 けれど、誰からも相手にされなかった私の婚約者――久世晏之が仲間を連れて扉を破った。 そして神代昭元の父親へ圧力をかけた。 神代家は厳しく叱責され、権力を取り上げられ、箱根へ謹慎を命じられた。 これで本当に終わり。 今度こそ、彼は惨めな人生を送ることになる。 結婚式の日。 私は背伸びをして、彼の唇の端へキスをした。 彼の耳は真っ赤になった。 私たちは汐見の海で潮干狩りをした。 釣りをした。 錦玉羹を食べた。 そして私のスマホのメモ帳には、新しい一行が増えた。 「久世晏之――一生かけて、ゆっくり返していく」
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最近更新:第10話 久世晏之と申します
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