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第118話 閑話 教えてメディさん


「ねえメディさん、ちょっと聞いていい?」


『あ?なんだ?』


「アリステア様やセルジオさんたちはお互いの事そのまま呼ぶけどアリステア様フェンネルさんには様をつけるよね」


『ああ、基本的に人間よりも人外者の方が強いからな。それが高位となると基本的には様をつけるぞ』


「セルジオさんやシャルドネさん達は?」


『契約者はある種の対等な存在になるから契約を結んだことにより上下関係は薄れんだわ。だからセルジオやシャルドネ、ブランシェットに敬語も敬称もねぇよ……あと、中級で力の差が無かったり人間の方が明らかに強い、権力の関係性もある場合は人間が優位になり人間……個々では主にアリステアだったりに人外者が敬称をつける場合がある』


 同じく、人外者も下位の者は上位の者に敬称をつける。

 種族が違ってもそれは如実に見られるが、精霊、妖精と獣人は一線を画していてそれに当てはまらない場合も多い。


「…………ふぅん、なんで色々言い方が違うのかなって思ってたけど、やっぱり弱肉強食な世界だねぇ」


『まあそうだな』


「あら、じゃあ私最弱かぁ」


『…………お前の場合はまた違うな、移民の民ってだけでこの世界には色んな恩恵や祝福がある。お前の場合1番はやっぱり庭だな。移民の民は力だけじゃねーよ』


「…………なるほど。もっと沢山作ろう」


『だから限度を覚えやがれ!』 









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