三国志が好きで、三国志を題材とした作品を見て回っていた時に出会ったショートショートです。
あらすじの一行目で気になり、拝読させて頂きました。
繋がり合う歯車の一個である主人公と、主人公を愛する歯車。
主役2人が語り合うのがメインの短いお話ですが、歯車が宇宙を釣り上げている存在である事や、歯車が一個止まっただけで惑星が太陽へ落ちてしまうことなど、SFらしさがぎゅっと詰まっています。
そしてラストは、「2人は幸せに暮らしましたとさ」とも言えるエンドながらも……?
2000文字もないお話ですが、一度読んで、二度読んでと、繰り返し読むのが楽しかったです。
宇宙の歯車。他の歯車や残された歯車たちは?など、思いを馳せる存在でした。