外界から遮断された孤島で逃げられない恐怖に追われる
【レビュー(★★★)】
ハワイと魔界を足したようなリゾート島。
魔界という例えが面白く思えたのは本当に束の間。
些細な違和感が蓄積し、徐々に不安感に忍び寄られます。
そしてついに犠牲者が出ると一人、また一人と登場人物が少なくなって行きます。
電話線が切られるなど様式美もしっかり抑えられ期待を裏切らない展開ですが、唯一期待を裏切っているのは期待以上に怖いということです。
完全に不安感に囚われた時、茨の道とわかっていても引き返すことはできません。最後の結末を知るまでは。
とてもオススメで、ぜひぜひ多くの方にもっともっと読まれて欲しいと思いますが、どうか皆さま、心して拝読してください。