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第6話 桜の妖精

「これ、若いの。ここはお前の寝床ではない。早々に立ち去りなさい」


ん?


誰だ?


こんなところに、気配もなく。


シャアアアッ!


また臨戦体勢を取る。


声の主は、しわがれの老人だった。


「もう一度言う。ここはお前の寝床ではない。早々に立ち去りなさい」


「うるさい!」


桜の木を引っ掻くと、桜の表皮がめくれた。


「待て、痛い、痛い。」


シャアアアッ!


「わかった、そう勢い付くな。

そうだ、この木の枝を折って鉢植えにしなさい、、、。

そして旅をするとよい。この桜の妖精とともに。」


言われるままに枝を折って、すると、桜の妖精が幼女の姿をとった。


「ごきげんよう主さま、わたしは桜の妖精です。早速ですが、わたしに名前をつけてください」


んー?


桜の妖精、姫みたいだから桜姫?


呼びにくいから、桜皮(おうひ)と呼ぼう。


などと考えていると、


「なるほど、よいお名前をありがとうございます、、、。


それではお父様、行って参ります」


「道中気をつけてな、良き旅を」


何か、意識が伝わってくる、、、。


一言だけ主さまにお伝え申しあげます、樹齢レベルが上がれば、魔力の共有により、使える技がお互いに増えます。


樹齢レベルは一年で1レベルです。


まずは農耕から始めましょう。


さあ、未開の森に向かうのです。


ああ。あれか。


ジャングル開発しちゃうやつ。


伐採と杭打ちの知識が役立つだろう。


さあ、サバイバルの始まりだー!

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