「これ、若いの。ここはお前の寝床ではない。早々に立ち去りなさい」
ん?
誰だ?
こんなところに、気配もなく。
シャアアアッ!
また臨戦体勢を取る。
声の主は、しわがれの老人だった。
「もう一度言う。ここはお前の寝床ではない。早々に立ち去りなさい」
「うるさい!」
桜の木を引っ掻くと、桜の表皮がめくれた。
「待て、痛い、痛い。」
シャアアアッ!
「わかった、そう勢い付くな。
そうだ、この木の枝を折って鉢植えにしなさい、、、。
そして旅をするとよい。この桜の妖精とともに。」
言われるままに枝を折って、すると、桜の妖精が幼女の姿をとった。
「ごきげんよう主さま、わたしは桜の妖精です。早速ですが、わたしに名前をつけてください」
んー?
桜の妖精、姫みたいだから桜姫?
呼びにくいから、桜皮(おうひ)と呼ぼう。
などと考えていると、
「なるほど、よいお名前をありがとうございます、、、。
それではお父様、行って参ります」
「道中気をつけてな、良き旅を」
何か、意識が伝わってくる、、、。
一言だけ主さまにお伝え申しあげます、樹齢レベルが上がれば、魔力の共有により、使える技がお互いに増えます。
樹齢レベルは一年で1レベルです。
まずは農耕から始めましょう。
さあ、未開の森に向かうのです。
ああ。あれか。
ジャングル開発しちゃうやつ。
伐採と杭打ちの知識が役立つだろう。
さあ、サバイバルの始まりだー!