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第13話 宿の部屋にて。

宿にて。


軽く夕食を済ませ、

お風呂に入り、

のぼせて、

ふかふかのベットに潜り込む。


ずっと考えていた。


盛りのついた猫のような、

ルシオロ族。


我はあれを、

きっと何とかしたいはず。


そういえば、鳴かない。


猫なのに、喋る。


もとは猫耳族?



考えられるのは、魔女の呪い。


そして、

一族郎党まとめて再起を。



魔女。


いくつもの国や地域からも、

国王や貴族さまからも、

数多の軍勢からも、


勇者や魔王や騎士さまからも、

竜王や魔物の群れからも、

異界の転生者からも、


何万と束になったって、

干渉されない絶対強者。


その呪いならばわかる。


色恋絡みなら、説得の線はない。


最悪がよぎる。



あとは、解呪。


あの状態から察すれば、

自力で解呪して、

再起をはかるのは、

困難だろう。



解決策。


魔女と対決。


魔女を説得。


魔女を無力化。


解呪料金を支払う。


解呪を自力で成す。


んー、、、。


どれも簡単ではない。


金貨数1000枚、国ひとつ分?



あとは、


確かめてみよう。


我よ。


我はどうしたい?


紙とペンを机に置いて。


ペンを走らせた。


腕が勝手に動く!


ルシオロ族の文字だが、

読める!


『我は願う、再起の解呪を。』


そのためには何がいる?


『桜の妖精の力』


何が欠けている?


『わからない』


なるほど、、、。


それはたぶん、絆だと思う。


樹齢レベル?



はい、わたしもそう思います。


意識が伝わってくる。



それは。


いちばん長くて。

いちばん遠く。

いちばん手のかかる道のり。


しかも。


いちばん危うい。

簡単に崩れそうで。

一度築けば。

確かな道のり。



頭をもやもやにさせて、

ぐわんぐわんにして、

深く眠った。

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