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第17話 信じる力

あの。

信頼して大丈夫かと思われます、

主さま。


意識が伝わってくる。


このお方さまからは、

今はまったく悪意を感じません。


意識が伝わってくる。


確かに。


この者が敵対者ならば、

こんな回りくどいことせず、

リビエラを呼ぶだろう。


たとい裏切りであっても、

海岸の魔女の良心であり、

それで、

説得されてきたのだろう。


「我の名はポチ。

ポルミオ・ルジオ・シレトス。

で、こっちは桜皮(おうひ)。」


桜皮(おうひ)の目が輝く。


「はい、あらためまして、

はじめましてリッタさま、

わたしは桜姫の、

桜皮(おうひ)です。」


「わたしはリッタ。魔法使いよ。

って、

ついさっきも言ったわね。


やっぱりねー!

そうだと思ったのよ!」


「バレバレでしたか。主さま。」


「、、、。のようだ。」


顔を見合わせる。


人差し指で居抜き、

煙を吹いたような仕草のリッタ。


そして。


またの旅立ち。


カランコロンカラン♪


慌てて白髪の大男が

転がりこんでくる。


「お!?

ここにいたか、お嬢さんたち。


もういっちまうのか?


みなまで言うな、

わかってる。


魔女とやりあうんだな?


悪いこたあ言わねーから、

飲んでよーぜ!

って、

言いてえけど、

こればっかしはな、、、。


お嬢さんたちと飲んだ酒は、

極上の味がしたぜ?


じゃあな、達者でな。」


「情報屋、、、。


、、、。


酒場はどうした。」


「えーっ!そこぉ?」

「おとぼけもかわいいです♪」

「たまらん♪」


また微笑みあう。


「ありがとうございましたー♪

またのお越しをー♪」


カランコロンカラン♪


3人?は、

名もない街、

ロストを後にした。

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