あの。
信頼して大丈夫かと思われます、
主さま。
意識が伝わってくる。
このお方さまからは、
今はまったく悪意を感じません。
意識が伝わってくる。
確かに。
この者が敵対者ならば、
こんな回りくどいことせず、
リビエラを呼ぶだろう。
たとい裏切りであっても、
海岸の魔女の良心であり、
それで、
説得されてきたのだろう。
「我の名はポチ。
ポルミオ・ルジオ・シレトス。
で、こっちは桜皮(おうひ)。」
桜皮(おうひ)の目が輝く。
「はい、あらためまして、
はじめましてリッタさま、
わたしは桜姫の、
桜皮(おうひ)です。」
「わたしはリッタ。魔法使いよ。
って、
ついさっきも言ったわね。
やっぱりねー!
そうだと思ったのよ!」
「バレバレでしたか。主さま。」
「、、、。のようだ。」
顔を見合わせる。
人差し指で居抜き、
煙を吹いたような仕草のリッタ。
そして。
またの旅立ち。
カランコロンカラン♪
慌てて白髪の大男が
転がりこんでくる。
「お!?
ここにいたか、お嬢さんたち。
もういっちまうのか?
みなまで言うな、
わかってる。
魔女とやりあうんだな?
悪いこたあ言わねーから、
飲んでよーぜ!
って、
言いてえけど、
こればっかしはな、、、。
お嬢さんたちと飲んだ酒は、
極上の味がしたぜ?
じゃあな、達者でな。」
「情報屋、、、。
、、、。
酒場はどうした。」
「えーっ!そこぉ?」
「おとぼけもかわいいです♪」
「たまらん♪」
また微笑みあう。
「ありがとうございましたー♪
またのお越しをー♪」
カランコロンカラン♪
3人?は、
名もない街、
ロストを後にした。