ゼーリオ。
人はこれを、
初級冒険都市と呼ぶ。
リッタの提案で、
モンスターとの戦闘経験が
まったくないのは危ない、
というので、
まずはここに立ちよった。
街の広場。
ここで掲示板を眺める人々。
なぜか白髪の大男がいる。
何か探しているような。
「やっぱりね、、、。」(リッタ)
「やはりでしたね。」(おうひ)
「何してるんだろう?」(ポチ)
「そこぉ?」(リッタ)
「ついてきちゃったんですね。」
(おうひ)
「心配性だな。」(ポチ)
「じゃねーし!」(リッタ)
「愛されてますね。」(おうひ)
「何の話?」(ポチ)
リッタが、堰を開く。
「だーかーらーねーえええっ。」
「な、なにをひゅる!」
口をわしづかみにされた。
こうなると、長い。
正座でもして、
カツカレーのことでも、
考えていよう。
「聞いてる?」
「はい、
我はしっかりと、
聞いておりますです!」
敬礼が決まった!
「きいいい!」
地団駄を踏むリッタ。
面白い人だなあ。
あの、笑わないほうが。
火に油を注ぐ、ですよ?
意識が伝わってくる。
「おお、見つけた!」
「ほら、見つかった!」
「見つけられちゃいましたか。」
「何を見つけたのだ?」
「ダメだわ、こりゃ。」
リッタは、
手のひらを上に広げた。
「で。何の用?
って、さすがにわかってる。
あんた、何が得意なの?
もちろん、
情報収集の他にあるやつで
お願いね。」