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21.30年間放置されたパワーストーン ~その7~ 騒動の後日談2。

 30年間放置したパワーストーンの欠片が見つかって、引き続き右往左往している状況ですが…。


 今まで、吉兆が混種混合だったのは『保険金が入ったから吉兆のバランスをとるために何かあったのか?』なんて、今まで考えていましたが、私の想像と全く違っていた訳です。


 今回、見つかった石は小さいですから、前回の呪いの人形のように、大きな力を発するコトは皆無だと楽観視していた私が悪かったと後悔がありまして、石が小さくても意外と力がある上に、しぶとく実家の応接間の片隅で生き残っていたことに驚きを隠せません。


 それに、Amazonから供養専用のレターパックが届くまで、問題のパワーストーンを家に置きっぱなしの状態ですから、その間は色々と問題が起きそうです。


 最初に、弟がパワーストーンの欠片を見つけた時点で、何らかの霊障が起こりそうな予感がして、塩と共に石が入った袋を神棚に置いて、神棚の神様に封じて頂くようにお願いしました。


 たぶん、パワーストーンに入っている怨霊は、私に供養されるのが嫌で、最後の抵抗を試みている事が容易に想像できますから、念入りにお願いをしておきます。


 今は私も弟も仕事が忙しくて、妻も母が診察日で病院の付き添いなどもしているから、パワーストーンを供養するのに、時間を潰して神社に持って行くような余裕がありません。


 やっぱり、予想の範囲内で、大きな不運が徐々に起こり始めました。


 仕事で従業員が軽いミスをするし、お客から思いも寄らないところでクレームがあって、かなり洒落になっていない状況に陥りました。


 ここのところの暑さなどで、気持ちが緩んでしまって油断もあるでしょうが、仕事で悪いことが奇跡的に重なる事態は滅多にありませんから。


 その一方で、昨日は色々と忙しすぎて、別件での案件で納期延長の交渉がアッサリと上手くいったり、新規案件で大規模な受注が取れたのは、本当に吉兆が混合していてよく分かりません。


 たぶん、パワーストーンの嫌な霊障と、今まで神社やお寺などに願掛けをしていたことが混種混合で混ざり合って色々な意味で、吉兆を打ち消そうとしているかも知れません。


 これが30年間放置したパワーストーンの欠片が見つかってから1日で起こった出来事なので、どれだけ凄まじいの…と…。


 パワーストーンが入った袋を神棚ですが、翌朝になると、以前のように右側の榊だけ激しく枯れ始めているので、これでも、神棚にいる神様がパワーストーンの霊障を必死に防いでくれているのかと思います。


 昨晩は、変な夢を見ることもなく、暑くて寝不足ながらも寝られたのは、言うまでもなく神棚にいる神様のおかげだと確信しました。


 ただ、一刻の猶予もありません。


 供養用のレターパックは注文後に当日発送されたようですが、仕事をしている最中に右肩が急に痛くなったり、奇妙な頭痛もありますから、パワーストーンの中にいる悪霊が供養されるのが嫌で抵抗しているかも知れません。


 前日に突如として出てきた顧客のクレームに関しては、顧客が別の手段でクレームが起きた事案をクリアできたらしく、ウチの責任ではなかったのでホッとしているところです。


 ただし、今度は母が入所している介護施設から連絡があって、母親が結膜炎になったようで、連日にわたって病院の診察が入ってしまいました。


 忙しい私たちに代わって妻が母の件で振り回されているし、色々と不運に見舞われる事案に対して容赦がないのは確かでして…。


 発注した翌日に供養用のレターパックが届かず、パワーストーンは神棚に2日間、置きっぱなしの状況ですし、その間に神棚にいる神様がパワーストーンの悪霊を必死に封じているのか、神棚の右側にある榊の枯れだけが酷くなってきたので、もう交換せざるをえません。


 不思議と、左側の榊は1つも枯れなかったので、自然現象では説明がつかないような、奇妙な現象が起こっているし、気味が悪くて仕方ありませんでした。


 それに、妻は、あのパワーストーンの欠片が見つかって以降、私へのイライラみたいな感情を少し押し殺しているような気がしますから急を要します。


 その日のお昼休みになって、ご飯を食べようとしたら、ようやくレターパックが届きまして、急いで30年間放置したパワーストーンの欠片や、不要になったパワーストーンの小さいブレスレットを詰め込みました。


 問題のパワーストーンを神棚に置いた際に、障りを封じるために香取神宮の厄除けの小さいお守りの上にのせていたので、そのお守りも一緒に入れてしまいます。


 そんな騒動がありながらも、無事にポストに投函した訳ですが…。


 この時点で、私は郵送に大きな時間差があるために、神社にパワーストーンが届くまでの間、色々と厄介ごとが起こる可能性を全く予期していなかったので、凄く後悔をしました。


 このレターパックをポストに入れたのが金曜日ですから、少なくても土日は郵便局やポストの中に留まっていることが推測できます。


 そこで、無策で過ごすのも嫌だったので、その翌日の土曜日に豊川稲荷東京別院へお礼参りを兼ねて、一升瓶のお酒を本殿と奥院に奉納してきたのですが…。


 そこで引いたおみくじが『凶』でして、『謙虚さや遠慮が足りないと、思ってもみない災難が起こる。』なんて書いてあるではありませんか!。


 豊川稲荷東京別院のおみくじは、凶が多い上に内容が厳しいほうですが、私が久しぶりに凶を引いたことを考えると、やっぱり30年間放置したパワーストーンの悪影響があるのは間違いなさそうです。


 それに、参拝していても、『間が悪い』ことが多く、本堂に入って祈祷を見ようかと思ったら、誰も祈祷する人がいなかったので、次の祈祷まで待たされたり…。


 そこで、1時間ぐらいかけて、色々な場所を丹念にお参りをして、やっと本殿の祈祷を拝めたのですが、悪い事ばかりが起こった訳でもありません。


 祈祷が始まる前に職員がお酒が入った箱を抱えて本堂に入ってきたのですが、お花などが供えてあるメインの祭壇に、私が奉納したお酒が供えられるのが分かりました。


 もしかして、吒枳尼真天様や眷属の狐様は、ワザと私に凶のおみくじを引かせて、お酒が供えられるのを見せたかったのでは…と、考えたのです。


 何となくそんな感じが伝わってきたので、祈祷が終わった後、再度、おみくじを引き直すことにしました。


 あまりに悪いおみくじだった場合、悪いおみくじを結んで、『悪かったのでもう一度、引き直させて下さい』と、願をかけて引くと、運気や自身の気持ちが現状よりもマシになったりする可能性があります。


 それでも、おみくじの内容が悪かった場合は『ガチで悪い事がやってくる』警告なので、絶対に気をつけたほうが宜しいかと。


 それで…、私が引き直したおみくじは『吉』でした。


 ただし、『高慢で威張った態度はダメだ。1度は良くなるが、そこから落ちぶれる』みたいなコトが書いてあるので、祈祷前に『凶』を引いた『口は災いの元』みたいな内容のおみくじと、警告がさほど変わりません。


 要するに、私は…吉になってマトモにはなりましたが『謙虚に身を慎みながら人と接しなさい』と、仏様から警告をされているので、しばらくの間、気を引き締めて謙虚に向き合いたいと思っています。

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