…参拝を無事に終えて翌日の日曜日…。
従業員は休みだし、弟と一緒に仕事をやっていたのですが、この日は平穏無事でした。
仕事上のミスもなく、順調に穏やかに過ごせましたが、これは間違いなく豊川稲荷東京別院を参拝した御利益だろうと思いましたし、毎日のように悪いことが起こっていては、私の身と精神が持ちません。
しかし、その翌日の月曜日…。
翌朝、放電加工機と呼ばれる銅やグラファイト(カーボン)などに強い電気を流して鉄を溶かして形状を掘り出す機械の様子を見ていると、昨日から始めていた加工が思うように進まない現象が起きてしまいました。
前に、同じような条件で加工しているのに関わらず、今回はどうも、色々なトラブルが多い気がして、これもまた嫌な予感しかしません。
その後、加工が思うように進まない原因を特定して、対策を練って事なきを得ましたが、加工時間が延長してしまったので、納期のスケジュールに影響が出ているのが、頭の痛いところでして…。
その対策が終わって順調に仕事を進めていきますが、夕方になってから、頭痛に見舞われて仕事の手が止まりました。
暑い時期でしたので軽い熱中症も疑われるし、なんでも悪霊のせいにするのは良くありませんが、 その頭痛は呪いの人形で経験した時と同じような感覚だし、私が『障られた』と認識して良いかと思います。
この霊障に関しては、パワーストーンの中にいた悪霊が、供養されることを察した上で、その一部が私に憑いて最後の悪あがきをしているのでしょう。
夕暮れ時に頭痛に襲われたので、運が悪いことに、仕事を抜け出して神社やお寺に参拝しようとしても、『
昔から、夕暮れで日が落ちる間近の『逢魔時』は昼と夜の境目ですから、魔物や災いに遭遇しやすい時間と考えられていました。
だから、その時間に参拝すれば『災いがやってくる』ので、参拝を避けていた古くからの風習が根強く残っていまして…。
ただし、初詣やお祭りなどは別でして、お祭りなどで多くの人がいれば、逢魔時に寺社に行っても大丈夫かと思いますので、こういう場合は厳密に考える必要はないと思います。
とくに、1人で逢魔時に寺社を参拝すると、悪霊や災いに狙われやすいとも言われていますから、注意が必要だったり…。
さて、ウンチクは置いといて、自分で可能な範囲内で除霊を試してみました。
まずは、ひとつまみの塩を持って少しなめて水を飲む、初歩的な悪霊避けをした後に、神棚や仏壇のお供え物をおろして、それを少しばかり頂くことに…。
塩なめの効果については、効果は数時間程度ですが霊障避けとしては意外と万能ですし、神様や仏様が手を付けたものを頂くのは、お力を頂くということで、身を守るのに効果がある場合があるのです。
そんなことを試しているうちに、頭痛が徐々におさまってきました。
『こりゃぁ、本当にマズいなぁ…。尾を引きずらないと良いけど…。』
ちなみに、翌日になっても、何か肩にズッシリと重いモノが乗ったような感覚とか、軽い頭痛があるので、痛み止めを飲んで、なんとかやり過ごしていました。
時間と日が経つにつれて、そのような奇妙な症状は消えていきますが、なんとなく気味が悪いので、後日、仕事の合間に香取神宮まで足を運んで参拝をしたのです。
とくに妻は、幾つかのパワーストーンを持っていることから、もしも、それに30年間放置したパワーストーンにいた悪霊が入ってしまったリスクを避けるためにも、香取神宮の手水社の水を使って全てのパワーストーンを清めました。
弟は新たな呪いの人形が出てきた時に、人形を封じていた香取神宮のお守りを持っていたので、私が代理で納めたのですが、弟には、問題のパワーストーンをレターパックに詰め込む際に、焚きあげが必要なモノがある際を聞いたのに関わらず、こうなるのですからね!。
いやね、この問題の大半は『実家』で起こっている事案なので、住んでいる人間がシッカリしないと、こうなってしまうのです。
この手の役割を終えたお守りなども、強い霊障が起きたことから、何らかの余波が起こる可能性があったので、早々に手を打ったわけです。
この日は、私だけで参拝に行ったのですが、暑かったせいか、人払いが起きたように境内に人がいなくてスムーズな参拝ができました。
そんな閑散としていた本殿をお参りをしたあとに、奥宮まで歩いて参拝をしたのですが、その奥宮も、全く人がいる気配がしません。
香取神宮は、少し前にお礼参りを兼ねて、本殿にお酒を奉納しましたが、奥宮のほうは、どう見てもお酒を奉納できるようなスペースがないために、本殿だけに奉納を留めていました。
しかし、奥宮に何も供えないのは申し訳ないと思って、ワンカップのお酒を用意して、私が参拝をしている時だけ、奥宮の目前でお酒を供えて、参拝後は再び、お酒を持ち帰ることにしたのです。
奥宮を見る限りでは、ワンカップなどのお酒が供えてあっても、しばらくすると神宮の職員がすぐに撤去するような感じですし、ここは、そんな空気を読んだ訳でして…。
供えたお酒は『布津主様の荒魂のお力を頂く』という意味で、有り難く頂くことに。
私はワンカップのお酒を開けたあと、本殿と同じように、私たちに憑いている色々な悪いモノを払って頂くことをお願いしつつ、そして、新たに運が切り開けるようにお祈りをしました。
本当に人払いが起こったかのように、誰もいないので、奥宮をじっくりとお参りをしていると、心地よい風が吹いてきて、辺りの木々が揺れる音が聞こえます。
その風が止んだあと、私は奥宮をあとにしたのですが…。
なんとなく、そんな感じがしただけですが、その風に乗って、奥宮の布津主様がフッと現れたような気がしたのは、私の勝手な思い違いと、気のせいだったでしょうか?。
…そんなことはともかく…。
これ以降、奇妙な頭痛はなくなりましたし、従業員の軽いミスなどがありましたが、取るに足らない事案だったので、ホッと胸をなで下ろしたところでした。
恐らく、こまめな参拝を繰り返すことで、この手の余波が徐々に終息をしていくかと思われます。
これにて、『30年間放置したパワーストーン』のお話は終わりですが、この手の強い霊障が確認できる案件になると、小指の先ぐらいの小さいパワーストーンの欠片であっても、計り知れないほどの影響を受ける可能性があります。
家の中で、私たちのように、特級呪物的なモノを見つけた場合、適性に処分をするのなら、それをとりこぼさずに一気にやらないと、こんな事態に陥る可能性があります。
…読者の皆様は、ご注意を…。