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2025年 ~お盆の不思議体験~

24. 2025年-お盆の不思議体験1 ~おみくじが『凶』だった結末~

 …これは、絶対に狙って書けるモノじゃありません…。


 偶然の産物とは、とても恐ろしいものだと思いまして、忘れる前に記録として残さなければ…と、思ったわけです。


 今年のお盆はハッキリ言って『最悪』でした。


 お盆に入る5日前後に、私の息子以外の家族全員が新型コロナに罹患したからです。


 その前の週に、息子の高校の都合や、妻の仕事の都合などから、5歳の娘を保育園に預けた際に、娘が新型コロナに感染したのが原因でした。


 娘が新型コロナに罹患したことなど知る由もしない私たちは、その2~3日後に、軽い咳だけで発熱も37度程度でしたから、軽い症状でおさまったので、完全に油断をしてまいまして…。


 娘が発症した1~2日後に、今度は妻が同じような感じで発症をしますが、娘よりも咳が長引いたのが不気味でした。


 その週の木曜日になって、私が前夜に寒気や倦怠感を覚えて、かかりつけのクリニックに行こうと思いますが、木曜日が休診日で休みでしたから、タイミングがとても悪くて病院に行けません。


 そのうち、弟に風邪症状が出たかとおもったら、その日の夜に高熱を出してしまいます。


 高熱が出た弟が、翌日になって私よりも先に、近くのクリニックに駆け込むと、新型コロナに罹患していることが判明ました。


 そこからが大変でして…。


 なし崩し的に、私たち家族が新型コロナに罹っていることが判明しましたが、唯一、高校生の息子だけが新型コロナに罹患していない奇跡が起こります。


 息子は、夏休みに入って、悠々自適に過ごしていて、不規則な生活を送っていたせいで、食事の時間が家族と大幅にズレることも多く、夏休み期間中も色々とあって高校に行くことが度々あったこともあったのが、不幸中の幸いだったかと…。


 家族で1人だけ罹患しなかった息子は、家で『逆隔離』的な措置によって、しばらくの間は、自分の部屋で食事をとったり、私たち家族とは生活サイクルをずらして、なるべく接触を避ける処置をとりました。


 新型コロナに家族が罹患した影響で、私たちが連休中に予定していた、色々なコトが中止になります。


 連休中、従業員が休みの間に、私と弟だけで仕事をするべき事案すら、大幅に遅れてしまう事態に陥ります。


 でも、私たちの感染が判明してから、お盆の長期休暇まで3日ぐらいあったのが幸いして、従業員に仕事を任せつつも、色々な対処をすることができましたが、私と弟が思うように仕事ができないことを悔やみました。


 本来なら、プライベートでも、やるべきことが目白押しでして、今年は妻の祖母が亡くなる不幸があって、妻の実家にて新盆があったので行く予定でしたが、それも叶いません。


 それに、年末に亡くなった従兄の新盆などを含めると、私たちがお盆で、亡くなった人に向けて手を合わせるべき案件が多かったのです。


 それに、お盆の最中に胸腺腫摘出手術後のCTや血液検査などの定期診察もありましたが、診察を2週間後にずらしましたし、母の案件でケアマネジャーとのケアプランの打ち合わせなども1週間後にずらしました。


 新型コロナの罹患が判明した直後は、様々な案件を中止や先送りにせざるを得ない状況でしたから、その対応に追われる始末…。


 お盆前に、そんなドタバタがありましたが、従業員がお盆休みに入ったあと、私たちは、新型コロナ罹患後の、何とも言えぬ倦怠感をひきずりながら、お盆の準備に追われます。


 私の療養期間が抜けたのが迎え火の前日でしたから、お寺に行って、塔婆や盆棚のおふだなどを頂いたり、お墓の掃除などの仕事が待ち構えていました。


 家族を通じて最後に新型コロナに罹患した弟ですが、その症状が私たちよりも酷くて、お盆の準備が難しい状況です。


 そこで、療養期間を先に抜けた妻や5歳の娘一緒に、私はお墓を掃除したり、仏壇の前に盆棚を用意したり…。


 今年は、妻の祖母の新盆に行けなかったことや、亡くなった従兄の新盆でありましたが、私を含めた家族が新型コロナに罹患して、行けないのでお供えに力を入れることにしました。


 なにせ、この手の事に関しては、母が面倒くさがりな癖に、今までのやり方を少しでも変えると口うるさくて仕方なかったのですが、母は介護施設にいますから、面倒なことを言う人がいません。


 今までは、母が高齢な上に相当な面倒くさがりでしたから、お盆のお供えの類は、都会の狭い住宅並に済ませることが多くて、御霊供膳なども省略をしていたのです。


 私たちが『勝手にやるから』なんて言っても、素直に聞くような母親じゃありませんからね。


 それでも、父が亡くなった際の新盆に関しては、お坊さんが棚経を唱えに来ることから、お盆の簡略ができませんでしたから、それに関しても『面倒くさい』なんて、文句を言うばかりで、結局は私たちが主に準備をした感じでした。


 まぁ、それすらも、住職に注意されない範囲で簡略化をしたのですが…。


 でも、今年は『妻の実家に新型コロナの罹患で行けない事や、亡くなった従兄の為にもシッカリと供養する』ことを心がけたのです。


 そんな準備を妻や娘としていた最中に、この家族全体を襲った不幸の前兆について、思い当たる節を見つけました。


 実は、1~2週間ぐらい前に、警告されていたことを、思い出したのです。


 新型コロナに罹患する1週間前の週末ですが、私と弟は、豊川稲荷東京別院に、今までのお礼を兼ねて、お酒を奉納するべく参拝をしましたが、そこで引いた、おみくじが『凶』でした。


 いま、思えば、息子を除く家族全員が新型コロナに罹患する『警告』だったのだろうと思ったのです。


 …凶を引いた、おみくじの内容ですが…。


『このおみくじを引いた人は、色々なことを慎まないと、思いもよらない災難がふりかかる。観音様を信じれば良し。』

『病人は長引くが、信心深き人は、病気が自然と治るであろう』


 そんな内容が書かれていました。


 あまりにも、おみくじの内容が酷かったので、私はもう一度、おみくじを引いてみると、今度は『吉』でしたが、内容は思わしくありません。


『調子に乗ると、災いが降りかかる。謙虚に正直に過ごして慎め』

『病人は、じっくりと養生をすれば良くなる』


 これも、『凶』を引いたおみくじの捕捉のような内容です。


 これは、豊川稲荷の吒枳尼天様や狐様が、1~2週間後にやってくる災難に関して、私たちに警告をしていたのでしょう。


 後から振り返って考えてみると、この話を執筆していて、身震いがしてきましたぐらい、預言が当たっているし、それは怖いものでした…。


 これだからこそ、『神仏は粗末に扱ってはいけない』のです。


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