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第7話 天音(ぷるぴゃあ)の気持ち 魔王城⁈

あまねはとても機嫌がいい。なぜなら、名前をもらったからだ


春は僕の事を抱きかかえながら、名前を付けってくれた


「あなたは、あまねく音で天音よ」と言われたとき


「ぷるぴゃあ」と声高々に自慢をする


新入りの子犬の名前は、またあとで考えるそうだ


ぷりゅぴゃあは、しばらく自分でも唱える天音という言葉を


その言葉は、全て「ぷるぴゃあ」になってしまうけれど、


何度も思い出しては、ぶどうを食べたときみたいに味がじんわりと溶け出す


春が、「頭が痛いわ」と言いながら目を細める


ラプラスがまた何か、言っているようだ


「そういえば、春に頼みたいことがあるんだけど」とわざとらしくせき払いをしながら言う


「また、どうせろくでもないことなんでしょ」と言っている


そうすると、春の肩をもみながら言う


「少し魔王城に、お使いに行ってほしいだけなんだって


 簡単だろう?安心して、魔王は僕の友達だから」


「はぁ?ついに頭おかしくなったの?魔王ってよくある悪役じゃない。人を滅ぼしてやるとかの。でもまってよ、現実世界で滅ぼしってくれたら、仕事がなくなるのか?もしかしたらいいのかもしれない……」とブツブツ隈がいつもより濃い春が言う


「万年肩こりの、春の肩を治してあげるよ。どうかな?」っというラプラスに、ぐぬぬといいながら


「まてよ、目の悪さが現実世界で直ってなかったから、意味ないんじゃあ……騙す気ね」


「それは、春の目は深刻だから、反映させるのは大変だから


夢の世界だけで、とりあえずお試しコースってことだよ


もっと働いてもらわないとね 


それに比べて肩こりは、比較的作用させるのは簡単だから


すぐに治せるけど、どうする?」といいながらほほ笑んでる


「ケチだわ。ものすごくケチだわ。でも、肩こり……肩こりが治る……乗ったわ。報酬忘れないでよね」


「ぷるぴゃあ」とぴいながら僕を見てくれてない春に文句を言う


それを見た、名前貰いまちの子犬は興味がなさげに、後ろ足で体をかく



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