■神話
原初この世界には海だけがあった。
そこに星の海を渡って創世神ユリシアが訪れた。
ユリシアは空を創り星と海を分かつと、星の海に浮かぶ月の一つを砕いて海へと降らし大地、ルナリア大陸を生み出すとそこに降り立った。
ユリシアの子ら〈天空の民〉は父を助け、
森を山を河を、そこに生きるものを創造し、導き、穏やかなる秩序を築いた。
だがやがて、ユリシアはふたたび「星の海」へと旅立つことを決め、天空の民もまた、父たるユリシアに従い、この世界を去った。
残された地上の民
エルフは森と海と地下に隠れ、
ドワーフは山を穿ち続け、
人間は平原に小国を築き、争い、滅ぼし、また築いた。
■ルナリア大陸の宗教
創世神ユリシア中心に種族の祖神(天空の民)を祀る
■創世神:ユリシア
この世界を創造した神。星の海より来たりて、また星の海へと旅立った謎の神
■三大神
世界の運行を司る三柱の神。ユリシアが生み出した、天空の民とは別格の神々
■太陽神:アラスト=ヘリオス
ユリシアが世界を照らし温める為に生み出した太陽の神
絶えず世界の周りを飛ぶことで世界温め生物育み
夜をもたらし安息を司る神でもある
■月神:セリウス=ルナ
太陽に対を成す存在として生み出された月の神
昼と夜の切り替え、すなわち時の流れ司る
この世界に置いて月は死後の世界とされており、冥界の神としての側面も持つ
■海神:シアン=オケアノス
荒れ狂う原初の海を管理すべく生み出された海の神
海洋を支配し、命の源である水を管理するために存在している。
水の循環を司る水神であり天候神
■三祖神
ルナリア大陸の大地の子ら(現生人類種、エルフ、人間、ドワーフ)の
■エルフの祖神 :リィナ=セフィラ
生命の設計者。全ての動物と植物の母。三大神を助ける為に精霊を生んだ天空の民の長姉
エルフの祖神としてだけでなく、自然信仰、大地母神として信仰される
「リィナは、種を大地に埋め、樹を芽吹かせ、川を流し、森に獣を宿らせた。
そしてその森に、最初の民──精霊と語る者たち(エルフ)を住まわせた」
■人の祖神 : アラル=ヴェリオン
太陽より盗み出した「火」を大地の子らに授け、「自由と競争」を教えた問題児たる天空の民の長兄。
国や時代によって異なる信仰をよせられ。「導きの神」「戦の父」「死の語り部」など複数の異名を持つ。
「アラルは空より降り、焚き火の前に人の祖らを座らせ、こう語った。
“この世界はお前たちの箱庭だ。作り、壊し、また築くがよい。お前たちので。”と」
■ドワーフの祖神 :ドルグ
天空民最高の技術者にして鍛冶師、開拓者。金属加工技術を伝授した。
職人、鉱夫の守護神。ドワーフの成人式では「鉄への祈り」が捧げられる。
「ドルグは炎の炉を灯し、山の心に鎚を振るい、土から鉄を、鉄から希望を鍛え上げた。
彼を慕う者たちが、鍛冶を愛する者たち(ドワーフ)となった。」
■滅んだ種族 オルクスの祖神:ザルマ=ガロム
リィナ=セフィラの「双子の妹」
エルフの兄弟種としてオルクスを生み出したと伝えられる
現代に置いてオルクスは絶滅した種族でありその神話の失伝している
大地に満ち、増えすぎる大地の子らに「死」の概念を与えたとされる。
人が短命な理由は、リィナと半ば強引に夫婦になったアラルに怒ってのことらしい。
■その他の神々
国家の功労者や建国者を祀った神々。
■異界の女神
共和国の伝説に登場する異なる世界からの来訪神
共和の概念、大陸暦、水稲栽培などを伝えたとされる。
共和国とその周辺で信仰対象となっている。
■太祖
鉄の帝国の初代「鋼」帝
国家の守護神として急速に神格化されつつある。