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がっこうに いけない こどもが いるんだ

かみさまは、そらをみあげながら いいました。


「いまの よのなかにはね、

がっこうに いけない こどもが

たくさん いるんだよ。」


どうぶつたちは、びっくりして いいました。


「えっ? どうして?」

「がっこうって、みんなと べんきょうしたり、

おはなしを したり、

たのしいところじゃないの?」


かみさまは、ゆっくりと こたえました。


「せんそうで まちが

こわれてしまった ところでは、

がっこうじたいが なくなって しまったんだ。


それから、うちの おてつだいを

たくさん しないと

いけない こどもも いるし、

とおい とおい ばしょまで

あるかないと

がっこうに いけない、

そんなくにも あるんだよ。」


サルが いいました。


「がっこうって、えんぴつ もったり

ともだちと いっしょに おべんきょうしたり、

たのしいこと たくさん あるよね?」


フクロウが、くびをかしげて いいました。


「ぼくたちのように、

もりで おしえあえば いいんじゃないの?」


かみさまは ほほえんで、こういいました。


「うん、それも ひとつの アイデアだね。

でもね、ほんとうは、

どのこも おなじように

まなぶことが できたら いちばん いいんだ。」


かみさまは つづけました。


「べんきょうするってことはね、

じぶんを しること。

せかいを しること。

そして、おたがいを たいせつに することに

つながっているんだ。」


ちいさな むしが いいました。


「じゃあ、がっこうって、

 みんなの こころを そだてる ばしょでも

 あるんだね。」


かみさまは うなずいて、

「そのとおりだよ」と やさしく いいました。


「このほんを よんでる キミ。

 がっこうでの せいかつを

 たのしんで いるかな?」

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