
「宇宙一〇〇な小説!・・・たぶん!」レビュー募集企画に、たくさんの素敵なレビュー投稿をありがとうございます!
最終回のテーマ「文芸」に沿った作品に寄せられたレビューの中から、運営チームが特に魅力的だと感じてピックアップした6件をご紹介します!
①
投稿したユーザー 理乃碧王
対象作品
言ノ花の森
文芸・その他
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詩
日常/癒し/切ない/
レビュー詳細
詩とは何か――。
綴りたい物語は短文に、的確に、まとめていくものだと思う。
それは、感情の輪郭を削り出す作業であろう。
詩は読み手によって完成される作品だ。
作者が削り出した輪郭を、読み手の経験と人生で埋めていく。
つまりは詩とは作者と読者による共同作業とも言えよう。
さて、この詩文は「言ノ花の森」という。
詩は一度読んで終わるものではない。
時を経て読み返すことで、その言葉は『別の光』を放つことがある。
花が育つには光が必要だ。
読み返すたび、心の角度が変われば、当たる光も変わる。
この作品も、読む者の心の変化に応じて『新たな花』を咲かせてくれる作品である。
読み終えたあとも、言葉の残り香がふわりと胸に漂う。
それはまるで、森の奥に咲く見えない花が、静かに香ってくるようだ。
言ノ花の森とは、そうした余韻まで味わう詩文である。
あなたも詩を読み、心の花を咲かせてみてましょう。
ここで得た感情の読み取りと感性が、きっと人生の助けになるハズです。
②
投稿したユーザー amza
対象作品
サクッとオラオラアゲアゲ万葉集
文芸・その他
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雑文・エッセイ
日常/熱い/成長/
レビュー詳細
本作品は作者である深海インクさんの大いなるリスペクト先、万葉集の歌を一句ごとに「熱く解説・考察」をまずしています。
早速閑話休題:熱すぎて、最近(2025年7~8月)の暑さの中では憚れるほどかもしれません。熱中症対策をしましょう。
現代の口語調と価値観であえて語ることにより、万人に読みやすく、理解しやすくなってます。そのため、万葉集の入門書としても最適です。万葉集をよく知らなくても読ませてくる作品です。
一句ごとにエピソード・話が作られていますので、万葉集をよくご存知の各位にとっても新たな発見があるかもしれません。
そう、本作品は無関心、初心者層から新たな発見へと、幅広い可能性を秘めています! そして、本作品はその熱さから最後に元気を分けてもらえます! 私のように!
個人的に好きなエピソード・話は「散る桜、散る金、そして俺たち!令和を駆ける若者の不安と希望と、万葉集に学ぶ金言」です(この副題から既に何か来るものがあります)。
万葉集 第8巻 1440番歌 河邊東人(かわべのあずまひと)「春雨の しくしく降るに 高円の 山の桜は いかにかあるらむ」を現代の口語調と価値観で熱く解説・考察しています。この憂慮の歌からどうして先述の副題が生まれるのでしょうか。
当エピソード・話の投稿時(2025年2月)は新卒初任給が話題でした。そのような現代現世のことから切り口に当時の河邊東人のことを考え、現代の状況に例えて歌の解説をし、現世の我々はどうあれかしと説くのか。実際に是非ご覧になって、一緒に元気になりましょう!
そんな本作家・深海インクさんは、万葉集・和歌に関する作品を他に3作品も現在書いています。他3作品は、「物語」の中で、万葉集・他古典を手本としたオリジナルの歌が生まれてます。オリジナルの歌が3作品分も詠えるだけでも通常真似できません。そして、そこからも万葉集・和歌に対する大いなるリスペクトが感じられます。
個人的には他3作品の中で「万葉集オタクの女子高生ってやつ」(完結済)を本作品と合わせ読むことをお勧めします。両作品同士が相乗効果を発揮し、面白さが際立ちます。
③
投稿したユーザー sara
対象作品
おにいちゃん、やめます。
文芸・その他
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童話
子育て/家族/きょうだい/
レビュー詳細
妹が生まれ、お兄ちゃんになった「たっくん」。
聞き分けが良く、我慢強いたっくんだったが、ある日、お兄ちゃんをやめると宣言した。
一ヵ月に一度、たっくん視点で語られる、赤ちゃん返りをテーマにしたお話です。
「おにいちゃんだから」と言われ我慢したり、親から怒られたり、妹に大事なぬいぐるみをとられたりと、第一子の複雑な心理状態を、拙いけど今たっくんが持っている精一杯の言葉で表現しています。
たっくんが「びりびりのおむね」を感じたところは、私の胸もキュッと締め付けられるような苦しい感じがしました。
その後、たっくんは妹を受け入れ、兄妹の「兄」として走り出します。
第二子出産前後のお父さんお母さんに読んでもらいたいお話だなと思いました。
④
投稿したユーザー 山菜そば
対象作品
人の死と価値観について
文芸・その他
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雑文・エッセイ
切ない/エッセイ/日記/
レビュー詳細
自分も両親を亡くしているので、しんみりと読ませて頂きました。
お父様を亡くされた時の気持ち、ご近所の方が亡くなった時との違い。
私は父の死装束を結ぶチャンスがなかったので、手が震えるという話は大変興味深く、自分の時はどうだっただろう、という気持ちになりました。
自分の時はお葬式でどうだっただろうか、と思い返し、眼の前に棺があるような、葬儀場に居るような、そんな気持ちになります。
誰かを亡くしている方は、心に刺さるというよりも、揺さぶられるエッセイだと思います。
短い中にぎゅっと詰め込まれているお父様への愛は、自分の家族の事を思い出し、実家に帰りたくなるのじゃないでしょうか。
今は家族を大事にしよう、と思わされる作品でした。
⑤
投稿したユーザー 田鶴
対象作品
失恋ファイブ
文芸・その他
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ノンジャンル
日常/ギャグ/切ない/
レビュー詳細
『失恋ファイブ』のファイブって何だろうと思っていたら、戦隊モノのファイブでした。レッドが、ピンクが、などと最初はアノニマスな感じで始まりますが、段々それぞれの内面に触れていく群像劇です。
彼らは元々知り合いだったわけではなく、失恋や失意の後に飲んでいた時に声をかけられ、そこから付き合いが広がっていき、友情をはぐくんでいきます。彼らの中には美人なのに婚活にいつも失敗するレッドこと続木という紅一点がいますが、逆ハーレムでは全くなく、性の違いは感じさせません。彼らの性的指向は必ずしもはっきりしていないのですが、性の違いや性的指向を乗り越えた友情関係です。そんな者同士の絆は、名前の通り、失恋もしくは恋ができない者同士の友情で繋がっており、互いの危機には駆けつけるほど、他の人には介入できない・させたくないほど強固で尊いです。でも5人の中でも恋愛感情が発生する事態が起きており、それは(まだ)成就していませんが、彼らの人間関係のバランスが少しでも崩れたら5人の絆は意外と脆いかもと思わせます。
人生のステージが変わっていったら、彼らの絆はどうなるのか。願わくば、おじいさん、おばあさんになるまでこの友情が続いてほしいと思いました。
⑥
投稿したユーザー ミスミシン
対象作品
物書き徒然日記
文芸・その他
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雑文・エッセイ
感想/創作論/Web小説/
レビュー詳細
じっくりじっくり、時間を書けて噛み砕くように拝読いたしました。
創作論に関しては自分の知らない世界や視点がハッキリと書かれていて、「そうなんだ」「知らなかった」と新たな発見が沢山ありました。
実際経験してみないとわからない事を惜しむことなく公開して下さるのは、本当にありがたい事だと感じます。
特に、タグ付け問題なんかはいつでもどこでも関わってくる問題だな、と思いました。
私もタグつけに関しては同じように悩んでいた事があったので、そこは「わかる」「そうだよね」と共感しつつ読め、学びながら、当時の事を思い返しながら読んでいたらあっという間に読み切っていました。
そして一度読んでから、数日置いてもう一度学びのために読み返しもしました。
初回とは違い、BLに関する考察をじっくりと拝読させて頂きました。
なんというか、創作論というよりも「これは色んな人に読んで欲しい」「色々考えて、それについて語りたい」と思わせてもらえる、貴重な創作論だなと感じました。
特にタグつけに関しては、色んな人と話してみたい。
そう思える、なんだか読んでいるだけで人様と議論しているように感じる、面白いエッセイでした。
ありがとうございました。
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