未来の死神、過去に哭く
完結済·新着更新:後日談·2025年01月07日 23:57
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あらすじ
詳細
とある病室。 美しい死神の目の前には、衰弱しきったある青年の姿があった。 世界の理によって、彼女は彼の命を刈り取らなければならない。 しかし死神は、初対面であるはずの彼のことをなぜか知っていた。 なぜか愛していた。 だから死神は、自身の存在を犠牲にして奇跡を起こす。 過去に行き、彼の音楽の才能を奪う。 彼の音楽の才能が、彼を孤独にした。 世界は孤独となった者から命を奪う。 天才ピアニストとして脚光を浴びていた彼は、しかしその才能に溺れて孤独となってしまった。 そうであるなら、音楽の才能を奪えば彼は普通の少年として暮らしていける。 そう確信して、死神は過去に戻り大鎌を振るう。 それが悲劇の始まりになるとも知らないで……。閉じる
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-01-07 23:57ネオ・デビューネオ・デビュー2024-11-30 22:47作者のひとりごと作者のひとりごと
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つけとレビュー
契約作品『禁忌の王と妖刻の姫君~月下の妖魔防衛戦~』を月、水、金の週3日で投稿中。 ノベルアッププラス、エブリスタ、ノベマ、Nolaノベル、アルファポリスでも活動しています。 「光を失った魔女の追憶」がノベリズム大賞一次通過&エブリスタ執筆応援キャンペーン「復讐/因果応報」佳作に選出。 「崩れゆく世界に天秤を」がHJ大賞2021後期一次通過&エブリスタ新作セレクション選出。 「家のハムスターの態度がでかすぎるけど、なんだかんだ助けてくれるからしょうがない?」がエブリスタの「日常に潜む謎」に特集されました。 「サヴァンロジック」をはじめ、数作品をKindleで発売中!! よろしくお願いしますm(_ _)m閉じる
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