嫌われ魔女リーゼと貧血の魔王
完結済·新着更新:最終話 私たちの生活·2025年01月20日 17:36
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あらすじ
詳細
人間による人間のための国、真人帝国エンプライヤ。 科学の発展著しいこの国では、近年魔女への風当たりが強くなっていた。 人間のための国を目指すこの国では、不思議の担い手たる魔女は邪魔な存在だった。 徐々に世界から不思議が失われていき、魔女たちの数が減っていく世界の中、紫の魔眼と不老のために周囲の人間たちから恐れられていた魔女リーゼは、自分の支配する森の異変に気がつく。 魔物の反応が数体と、この森に存在するはずのない反応が一つ。 魔物を葬り去ったあと、もう一つの反応の元に向かうとそこには金髪の少年がぶっ倒れていた。 どっかのお坊ちゃまかと思える格好で倒れている少年からは、僅かに不思議の残滓が感じられたためリーゼはこの少年が人間ではないことを悟った。 リーゼが声をかけて目覚めた少年は自分のことを吸血鬼だと主張する。 「なんかフラフラじゃない?」 「ちょっと貧血が……」 そう言って少年は自分の青い顔を手でおさえる。 貧血の吸血鬼という意味の分からない存在を連れて帰ると、吸血鬼の少年はリーゼを訪ねてきたという。 ハルムという存在を知っているかと問われたリーゼは当然のごとく頷いた。 ハルムとは不思議の王。 それは災厄をもたらす天災のような存在。 人間の持つ科学に反応しやってくる怪物。 ”不思議”の集団的無意識が生み出した、科学に対抗するための生物兵器。 約一〇〇年前に大都市ヴァラガンを襲った怪物。 その際、リーゼはハルムを撃退していた。 「我は警告に来た。再びハルムがヴァラガンに迫っている。ハルムはアンタの命を狙っているぞ? 一〇〇年前に自身を撃退したリーゼを警戒しているのだ」 吸血鬼の警告にゾッとしたリーゼの元に、大都市ヴァラガンからの救援要請が届く……。 これは異質なあまり人間から嫌われた魔女と、人間が好きすぎるあまり貧血状態となった吸血鬼による珍道中!閉じる
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-01-20 17:36ネオ・デビューネオ・デビュー2024-12-10 13:56作者のひとりごと作者のひとりごと
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つけとレビュー
契約作品『禁忌の王と妖刻の姫君~月下の妖魔防衛戦~』を月、水、金の週3日で投稿中。 ノベルアッププラス、エブリスタ、ノベマ、Nolaノベル、アルファポリスでも活動しています。 「光を失った魔女の追憶」がノベリズム大賞一次通過&エブリスタ執筆応援キャンペーン「復讐/因果応報」佳作に選出。 「崩れゆく世界に天秤を」がHJ大賞2021後期一次通過&エブリスタ新作セレクション選出。 「家のハムスターの態度がでかすぎるけど、なんだかんだ助けてくれるからしょうがない?」がエブリスタの「日常に潜む謎」に特集されました。 「サヴァンロジック」をはじめ、数作品をKindleで発売中!! よろしくお願いしますm(_ _)m閉じる
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ドラゴン戦役
ドラゴン戦役 約二〇〇〇年前、人類は滅びの道を選んだ。人類は核兵器と呼ばれる恐ろしい兵器を用い、自滅した。そして放射能により、恐ろしく巨大な化け物を生み出した。鳥たちの一部が変異を遂げたのだ。さらなる太古に存在していたとされる恐竜が、その姿を鳥へと変えて生き延びたように、今度は恐竜よりもっと恐ろしい怪物、ドラゴンへと姿を変えた。その結果人類は、その数をおよそ全盛期の一〇〇分の一以下にまで減らしてしまったのだ。 人類はドラゴンによって空を支配された。制空権を失った。 人類は異形の者によって海を支配された。制海権を失った。 ドラゴンが支配する空域”レムレース空域”には、ドラゴン達を束ねる強大な闇のドラゴンが存在する。 闇のドラゴンはドラゴン以外の種族を消し去ろうとした。しかしそれに反対したのが、四体の偉大なドラゴンだ。 光のドラゴン”レフレオ” 炎のドラゴン”エタンセル” 水のドラゴン”アルウェウス” 風のドラゴン”ブリューム” 彼ら四体の偉大なドラゴンは、闇のドラゴンの考え方に反対し、それぞれ地上に降り立った。そして彼らは地上の人間達を守護するため、空のドラゴンたちが地上にやってこないように、共同で結界を張った。地上と空をわけたのだ。 人類は四体の守護竜に守られながら、非常に長い時間をかけて四つの国を作り、それぞれの守護竜の名前をその国名とした。 そんな中、神話に登場する光の後継者の名を継いだ男、ハンス・ロータスは、守護竜の血を引く相棒、四足竜レフレオと共に、空と海の主導権を取り戻すための戦いに身を投じていく。 これは神話の名を継いだハンスと、守護竜の血を引くレフレオの、人類の存亡を懸けた冒険譚!
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