笑う村
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あらすじ
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とある静かな町。この地には「笑い」にまつわる奇妙な伝承が幾重にも重なっていた―― 爆笑する埋蔵仏、表情が変わる御札、笑わないと死ぬ供養儀式、願い石の悪戯、記憶を喰う語り神、笑いを強制する面、呪われたくじ、歩く土偶、くびれた顔の女神、顔面構成ミスの花嫁、笑念の集まる廃神社、地面から生える髪、狐が強制する笑いの送神式…… 7人の若者たちは、日常の合間に次々とこの“ローカルすぎる呪い”と遭遇する。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-06-03 01:45ネオ・デビューネオ・デビュー2025-05-20 18:17作者のひとりごと作者のひとりごと
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微笑の磁場
微笑の磁場 春のある日、地方都市の平凡な大学に一人の転入生が現れた。名は大知。柔らかな微笑みと、相手の心にすっと入り込むような優しい言葉。その自然体な振る舞いは、誰にも警戒心を抱かせず、それでいて誰一人無関心ではいられない「魔性」の空気をまとっていた。  自分らしく楽しさを優先する悟は、すぐに大知と打ち解けたが、時に核心を突く大知の言葉に内心たじろぐ。忠告を無視して突っ走る将吾は、大知の絶妙なフォローに「……まあ悪くない」と少しずつ距離を縮める。静かに他人を観察していた亜紀は、心理ゲームを仕掛けるが、飄々とかわされて逆に興味を深めていく。本音を優先する純は、大知が自らの本音を明かした瞬間、彼の底知れなさに驚きを覚える。上昇志向の朋子は、大知の素直な賛辞に思わず涙を流し、「あなた、本当に魔性だわ」と呟くのだった。  友情とも恋愛とも違う、奇妙な磁場のような関係。誰もが少しずつ、大知の“魔性”に惹き寄せられていく——。学園祭の小さな危機を経て、一層深まる結びつき。だが、ふとした瞬間に純が口にした疑問が静かに残る。「大知って、何が欲しいんだ?」 「僕は、みんなが楽しくしてくれてるのが嬉しいよ」  そう微笑む大知の胸の奥には、誰にも見せない孤独がそっと横たわっていた。  友情と人間関係の微妙な綾を描く、静かな魔性の物語。
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