夏の来な処で君を語る
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あらすじ
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 忘れられない、あの夏の日の約束。そして、君のいない今。  都会での生活に退屈していた高校生・草下隼人《くさか はやと》は、ある夏、父親の故郷である山間の「水楢村」へ、不本意ながら移り住むことになる。  そこで彼を待っていたのは、どこか浮世離れした美しい少年・夏生湊《なつき みなと》との運命的な再会だった。  湊と過ごすうちに、隼人の脳裏に蘇り始める、幼き日の断片的な記憶。  手を繋いだ温もり、秘密基地での他愛ない約束、そして、靄のかかったように思い出せない「何か」。  なぜ、こんなにも大切な記憶を忘れていたのだろうか――?  再構築されていく絆とは裏腹に、湊の周囲では不可解な現象が起こり始める。  始まりは、かつてその祠に触れた瞬間から。  そして、二人の運命は、再び取り返しのつかない方向へと動き出す。 「僕とずっと一緒にいるって、キミが願ったんじゃないか」  蝉時雨の鳴り響く夏の村を舞台に、忘れられた記憶と禁断の約束が交錯する。  少年の日の純粋な想いが、時を経て切ない恐怖へと変貌する、エモーショナル・ノスタルジックBLホラー。  ――君を失ったあの夏から、俺は何度も、この「夏の来な処《くなど》」で君を語る。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-06-01 14:07ネオ・デビューネオ・デビュー2025-06-01 02:33作者のひとりごと作者のひとりごと
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つけとレビュー
受賞歴:ネオペ第1回テーマ短編プチコン最優秀賞 短編から長編まで、幅広く書くオールジャンル作家。 公募に取り組みながらなので、更新遅め。 プロの物書き目指して頑張ります。閉じる
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