閉口世界の筆談論説
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誰もが口を閉ざして、筆談している並行世界。口を閉ざさざるを得ない世界であるから、本文中に「口頭会話」は含まれていない。また、論説には仮説もあれば、新説もある。自論、異論、空論も無造作に……。たまに、閉口の実情が垣間見えたり……。閉じる
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作者のひとりごと作者のひとりごと2025-03-21 13:00ネオ・デビューネオ・デビュー2025-02-19 23:17創意工夫ありし者創意工夫ありし者
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ウサギメイン未来の野球は衰退を乗り越え、ベイスボールとして再び普及している。 まだ雪が解け切らない四月。とある北国の学校で、新体制となったティームが発足した。 男女混成の中学ベイスボール部に、異色のバッテリーが組まれようとしていた。 大柄な女子部員で控えのキャッチャー・嶋と、軽量な男子部員で控えのピッチャー・卯佐木。 どちらも二年生だ。他にも、網越、上川、キース、甲田、薩田、玉置、代田、服部、日比。 ……三年生はいない。 一年生は三人。保木、ロドリゲズ、王。 顧問の先生と監督は、昔の野球を知るおじさん(中年)とおじいさん(高齢者)。 おじいさん監督の嶋と卯佐木を組ませる企ては、部員たちには理解できない。やわな子どもたちは、物好きではあるが、それはベイスボールをやっているわけで、野球をしようとしているおじいさん監督との間には、世代以上の違いがある。 それでも、軍隊めいた太古の競技という印象は、世間一般には未だに残っていた。部員たちは、野球を知らない世代ならではの雰囲気でスポーツを満喫――とはいかない。 卯佐木は、去年から感じるようになった自らの能力に、確信を持ちながらも悩みを独りで抱えていた。それを周囲に知らせないつもりだったが、次第にそれがベイスボール部を変化させていく。 その一方で、捕手による投手の催眠(?)がバッテリーの究極形だと思っている嶋。負け試合の登板自責点ゼロの卯佐木は、控え捕手の嶋のサインには応えようと見栄を張る。嶋はマウンドの卯佐木を催眠術にかけられたことをきっかけに、勝ちが見込める試合で、卯佐木に負けている状況だと思い込ませることを思いつくが……。
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