文机の上の彼女、白百合の影に君を思う
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あらすじ
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嫁入りを控えた“お嬢さま”と、 彼女に仕える“年下の女中”。 本当は、手を取ることさえ許されなかった。 けれど── 「わたし、お前のことが、好きなのよ」 それは、愛と呼ぶにはあまりにも危うくて、 祈りのように純粋で、 壊れるしかないほど、真っ直ぐだった。 誰にも言えない気持ちが、 ふたりをゆっくりと狂わせていく。 閉じる
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ネオ・デビューネオ・デビュー2025-08-01 22:00作者のひとりごと作者のひとりごと2025-08-01 22:00創意工夫ありし者創意工夫ありし者
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つけとレビュー
はじめまして。青羽イオと申します。 「記録に残らないもの」や「声を持たなかった存在」たちが、 それでも確かに“ここにいた”ということを、物語として残したいと思いながら書いています。   現代ディストピアSF『ユートピア・オーバードーズ』では、 幸福を制度化した社会で「共鳴」を恐れる人間の倫理と感情の境界を描きました。 感情を測定する動物たち〈コンパニオン〉に、人が何を背負わせてきたか。 幸福とは誰のもので、やさしさはいつから数値化されるようになったのか。 その問いを、静かな反抗として物語に綴っています。 一方、昭和初期を舞台にした『繭の中から』では、 “育てるもの”としてしか扱われなかった蚕と、 「大人になりたくない」と願う少女の姿を重ねながら、 命の循環と家畜化された存在の倫理を見つめ直しました。   時代も形式も異なりますが、私が書きたいのはいつも、 “声にならなかった願い”と“気づかれなかった共鳴”の記録です。   どうか、その沈黙に耳をすませていただけたら嬉しいです。閉じる
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